東京五輪 海外バレーコラム
準々決勝、日本対ブラジルが決まり、ブラジルのダルゾット監督「開催国の勢い、一発勝負の難しさを警戒」
ブラジルのレナン・ダルゾット監督は、新型コロナウイルスの感染で、4月半ばから1ヶ月を超える生死をさまよう入院生活を強いられた。ネーションズリーグはブラジルに残り、リモートで指導していた。懸命なリハビリにより、東京に行くことができたことを心から喜んでいる。準々決勝の組み合わせ日本対ブラジル決定後の監督のコメントは次の通り。
■開催国の勢いや一発勝負の難しさも警戒
日本は本当にテクニックが優れていると思います。相手に簡単に点を取らせない、なぜならエラーも少なく、試合内容も濃いからだと思います。私たちがたくさんの忍耐を持って臨まなければいけない試合です。いつも長い試合になるだけでなく、ゲームの初めからボールを(日本のコートに)落とすのが難しいからです。
試合まであまり時間がありませんが、しっかりと準備しなくてはいけません。準々決勝というのは、本当にいつも難しい試合です。勝つか負けるかで、テンションも上がります。日本チームがどう機能しているのか、よく研究し、練習するつもりです。(CBVのインタビューより)
■ルーカス選手はなぜ試合中もマスクを?
MBルーカス・サアットカンプは昨シーズンのスーパーリーグからずっと、試合中でも黒のマスクを着用している。なぜかというと、「こどもが喘息気味だし、妻が妊娠出産したので、去年からつけています。相手の選手から『マスク外し忘れてるぞ』って言われましたが、苦しくもないし、もう慣れています。」(試合後のインタビューより)とのこと。女子のSマクリス・カルネイロも「感染防止のために。なんとなく落ち着くし」ということで、マスクを着用している。
取材:ブラジル在住 唐木田 真里子
写真提供:FIVB
情報提供『バレーボールマガジン』
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公開日:2021.08.03