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【ヤクルトスワローズ今季の課題】清水昇/マクガフ/今野龍太以外の投手の出来が栄光と破滅の分岐点

12球団完全データファイル2021

両リーグ、前年最下位チームが優勝を果たしという前代未聞のシーズンとなった2021年。12球団の詳細なデータをもとに、今季の戦いぶり&来季に向けた課題、期待値を完全掲載!

【今季の課題】オスナは正直微妙か?リリーフ陣の底上げも

野手はサンタナ、オスナが残留したが、オスナは120試合で打率.258、13本塁打、出塁率.293。後半戦にゴリッと打率を落としており、他球団の攻略が進んでいる。伸びしろも見込めるため、クビにしろとは言い難いが、オスナの保険は用意しておきたいところだ。先発は奥川や高橋の台頭で充実。サイスニードも残留した。

焦点は鉄腕・清水昇を除いて、日本シリーズでやや疲れが見えたリリーフ陣。正直、清水、マクガフ、今野龍太以外は投げてみなければわからない投手が多く、ここから再び投手陣崩壊の綻びが生じる可能性を感じる。今季が栄光と破滅の分岐点になりそうだ。


2015年に続き、2度目の最下位からの優勝を達成。いずれもチーム防御率を3点台前半にまとめており、投手陣の成績と勝敗が連動するのは、1990年代の野村監督時代から続くチームの伝統。

【チームMVP/青木宣親】悲願の日本一達成背中で見せた生き様

村上宗隆や山田哲人など成績的に上位の選手はいるが、やはり青木宣親なしでは日本一は達成できなかった。2018年にヤクルトに電撃復帰。日本復帰決断の理由は「ヤクルトで優勝したい」から。

その念願がついに叶った。ヒットメーカーとして打線を支えただけではなく、若手にアドバイスをおくり、チームの精神的支柱として、プロ野球選手に必要なメンタリティ、勝利への執念を叩き込んだ。

日本シリーズ第2戦でも抜群の投球を続けるオリックス・宮城大弥から8回に貴重な先制&決勝タイムリー。「プレッシャーを意気に感じよう」。円陣でのその言葉はチームを勇気付けた。ありがとう、青木。

【チーム逆MVP/西浦直亨】強いて挙げるならばこうなるのか…?

優勝チームから逆MVPを挙げるのは気が引けるが、どうしてもと言うならば、西浦か…。30歳を迎えた今季は92試合で打率.223、5本塁打に留まり、ルーキーの元山飛優に打率、出塁率で負けてしまった。

守備では確実に上回っているだけに非常に惜しい。正捕手の中村悠平も打撃好調。西浦さえもっと打てれば、完全に穴のない打線が完成する。それでも日本シリーズ第2戦では完全試合ペースの宮城大弥から初安打を放ち、流れを変えた。

阪神戦も打率.290と好相性。随所でいいところも見せており、こんな数字じゃ物足りない…。最低でも2ケタ本塁打。まだまだ若手には負けられない。

【セリーグ優勝&日本一】東京ヤクルトスワローズ

【2021シーズン成績】
73勝52敗18分
勝率 .584
得 点 625 ①
失 点 531 ③
本塁打 142 ②
盗 塁 70 ②
打 率 .254 ③
防御率 3.48 ③


打率3割台はいなかったが、チーム出塁率.333はリーグトップ。村上宗隆と山田哲人が本塁打を量産し、チーム本塁打数は2位だった。規定投球回到達なしはゆとりローテの結果。リリーフは登板数が多かったが、基本4連投はなく、原理原則を守った。


出典:『がっつり! プロ野球(30)』

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