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4スタンス理論における空手での前蹴り・脚の出し方と足先の使い方とは!?【廣戸聡一ブレインノート】

Text:廣戸聡一

空手 競技別解説

間合いに応じた技で相手を狙う

空手のキーワードは「さばき」です。このさばきの本質は、相手をターゲットし、狙うことにより、構えた体幹スペース内で間合いに応じた技を選択することです。つまり、間合いに入ったときに、相手のスキが見て取れれば、先手攻撃。相手を動かせてスキを作りたければ防御からの後手攻撃と、常に狙い常に攻撃する姿勢が重要です。蹴り技の基本である「前蹴り」では、相手ののど元を狙うことが絶対。そして蹴り足はしっかり立った立ち足と体幹のトランスフォームによって変化をかけます。

さらに、前蹴りを決めるには良い間合いで立つことも重要です。相手のどこに立てば攻撃しやすいかは、組技の練習を繰り返すことで体得できます。突き技では、胸を突きの方向に向け、脇からしっかりと腕を出していきます。人間の腕は脇の下がもっとも稼働しますから、脇で前後に伸ばすことを心がけます。また、「手刀」や「掌底打ち」といった技を体得すると実戦で有利になります。幅広い技を習得し自身の空手道の枠を広げるためにも、古流の型稽古も行うといいでしょう。


競技の起源

日本発祥の武道である空手は、かつて琉球王国と呼ばれていた沖縄県で古くから伝わっていた格闘技「手(ティー)」が、14世紀後半に伝来した中国拳法と融合して、現在の形に発展したもの。1922年第1回体育博覧会で「形」の演武が公開されたのを機に、日本各地に普及した。

前蹴り・脚の出し方と足先の使い方

自分の弱点を知ることは、防御だけでなく、相手を攻めるときのポイントにもなる。ここでは、上腕をとっての背負いで、AタイプとBタイプそれぞれの入られると弱いところを解説する。

【A】膝から出す
膝が前に出れば、蹴りを出すことができる。


【B】かかとをお尻に近づける
いったんかかとをお尻に近づかせることで、蹴りをコントロールできる。


【クロス】足の裏で蹴るクロスタイプ
ストッピングのように、足の裏全部で突くように蹴る。

【パラレル】トゥキックが可能なパラレルタイプ
指先を反らせたトゥキックで蹴ることができる。

形(かた)競技でのさばきとは?

実際の相手と対戦する「組手競技」に対して、演武の正確さを競う「形競技」では、狙ったり当てたりしないため、さばきによって突こうとする意思や空間、残心(ざんしん)を見せることが重要です。いかに軸を有して動けているかを、しっかりと表現する必要があります。

【書誌情報】
『廣戸聡一 ブレインノート 脳と骨格で解く人体理論大全』
著者:廣戸聡一

「本来の自分の身体の動きと理屈を知り、身体だけでなく精神的な部分との兼ね合いの中で、“いかにして昨日の自分を超えるか”という壮大なテーマを、人体理論の大家であり、日本スポーツ・武道界の救世主と呼ぶに相応しい、廣戸聡一が、自身の経験と頭脳のすべてを注ぎ込んで著す最強最高の身体理論バイブル。四半世紀でのべ500,000人の臨床施術により、多くのトップアスリート、チーム、指導者、ドクターとの関わりの中で行き着いたトレーニング&コンディショニング理論の集大成、ここに完成。オリンピック競技を含む全52種目を個別にも論及、紐解いた、すべてのアスリート、指導者、スポーツファン必携の書!

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