SPORTS LAB
- スポーツを通じて美しくそして健康に -

スポーツで「日本人は力負けする」はウソ!外国人選手との力の差とは!?【廣戸聡一ブレインノート】

Text:廣戸聡一

日本人としてフィジカルを言い訳にしない

●「日本人は力負けする」はウソ
スポーツ界では、長きにわたって「海外の選手はパワーが違うから」といったフレーズをよく耳にしてきました。しかし、こんな言い訳じみたものの見方は、もう終わりにしなければなりません。日本人であろうが外国人であろうが、スポーツの世界では同じルールの下、「人と人」として戦うわけですから、条件はまったく同じなのです。その中で、最善を尽くすことが尊いがゆえに、スポーツは素晴らしいのであって、それがオリンピックの意義でもあるのです。

「参加することに意義がある」というのは、エントリーすればいいということではなく、その都度自己ベストを狙っていくことであり、たとえば陸上100mで自己ベスト11秒の選手が、オリンピックの大舞台で10秒台を出したら順位に関係なく素晴らしいことです。だから、参加することに意義があるのです。もちろん、国や地域により、運動能力などに違いがあることは事実です。たとえば、日本人プレーヤーは技術も精度もあり、丁寧さも持ち合わせています。

けれど、ダイナミックさには欠けるところがあります。それは正確に動くことを気にするあまり、ここ一番で丁寧に行きすぎてしまうからだと思います。それに比べると、海外の選手は「何だかわからないけど、これで優勝が決まるので思い切っていく」という姿勢が見られます。そこで生まれるダイナミクスの差こそが、日本人選手があとわずか、というところで悔しい思いをする原因だと思います。ただ、それがない人たちもいます。バックボーンがない若者たちです。一生懸命やるだけだという若いプレーヤーが波に乗ると、ベテランも舌を巻くほどのパフォーマンスを発揮することがしばしばあります。

そのダイナミックさをある程度キープしながら、自分の足りないこと、やるべきことの精度を上げることができれば、「日本人は力負けする」とか「筋肉が違う」などと言われることはありません。現にパワーリフティングで日本人が世界に立つ確率はかなり高いのです。また、最近では、「日本人は手足が短いから時速150kmが限界」と言われていた高校野球のピッチングで、160kmを投げる選手が登場しています。知らず知らずのうちに業界にはびこっていた常識に縛られてしまっていること、そしてそれを覆す突破口が存在することに、私たちは気づかなければなりません。

【書誌情報】
『廣戸聡一 ブレインノート 脳と骨格で解く人体理論大全』
著者:廣戸聡一

「本来の自分の身体の動きと理屈を知り、身体だけでなく精神的な部分との兼ね合いの中で、“いかにして昨日の自分を超えるか”という壮大なテーマを、人体理論の大家であり、日本スポーツ・武道界の救世主と呼ぶに相応しい、廣戸聡一が、自身の経験と頭脳のすべてを注ぎ込んで著す最強最高の身体理論バイブル。四半世紀でのべ500,000人の臨床施術により、多くのトップアスリート、チーム、指導者、ドクターとの関わりの中で行き着いたトレーニング&コンディショニング理論の集大成、ここに完成。オリンピック競技を含む全52種目を個別にも論及、紐解いた、すべてのアスリート、指導者、スポーツファン必携の書!