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メッシが5人抜きドリブルシュートを決められた「選手間の相互作用」とは!?【ダイヤモンドオフェンス】

Text:坂本圭

選手間の相互作用とは

フランシスコ・セイルーロは「選手間の相互作用とはパスであり、軌道(パスコース)であり、スペースであり、数的優位である」と述べている。

メッシが試合で5人抜きドリブルシュートを決めた。これはメッシだけの力で成し遂げたことだろうか。もし、相手がメッシとだけ試合をしているなら11人全員でメッシを止めるはずだ。

メッシも1人で試合をしているならパスの選択肢はない。実際の試合ではメッシがドリブルをするスペースを作るために、相手を引きつけるFW、メッシの背後でサポートするMF、パスを受けるために前方へ走るWGなど、選手間の相互作用によって、メッシのドリブルシュートは決まる。

シュートを決めた選手だけに注目が集まる傾向がメディアやサッカー界にはあるが、サッカーは環境と選手間の相互作用から生み出されるスポーツだ。

サッカーにはパス(シュート)とドリブルがある。パスコースを作る選手がいるからメッシはドリブルで相手を引きつけ、パスか、ドリブルかを直感的に選択することができるのだ。全ては選手間の相互作用が鍵である。

出典:『ダイヤモンドオフェンス サッカーの新常識 ポジショナルプレー実践法』著/坂本圭

『ダイヤモンドオフェンス サッカーの新常識 ポジショナルプレー実践法』
著者:坂本圭

日本ではまだ珍しいサッカー攻撃の概念・ポジショナルプレーを取り入れた戦術書!!スペインのプロチームでコーチライセンスを獲得した著者が、サッカーを勉強したい学生や指導者、日本式ではなく世界のトップシーンで導入されている新しいサッカーの攻撃方法を実践したいと思っている方々のために、ポジショナルプレーを実践するための方法としてダイヤモンドオフェンスを伝授します。

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