生命を守り健康を保つ「五大栄養素」
私たちは何のためにものを食べるのでしょうか。最大の目的はもちろん生命を維持するためですが、食の目的はそれだけではないはずです。様々な味、香り、色、食感の食べ物を通して、食べることを楽しみ、より健康で豊かに生きるために、私たちは日々食べているのです。
生き物が生命を維持するために必要な物質を、体の外からとり入れて利用する一連の営みのことを「栄養」といいます。そして、食べ物に含まれる物質のうち、生命活動に深く関わるものを「栄養素」と呼んでいます。
栄養素のなかでも、体を動かすエネルギー源になったり、体をつくる材料になったりするのが、「炭水化物(糖質)」「脂質」「たんぱく質」です。私たちが生きるうえで絶対不可欠な栄養素であることから、「三大栄養素」と呼ばれています。
ここに、ほかの栄養素の働きを助け、体の調子を整える「ビタミン」と「ミネラル」の2つを加えたものが「五大栄養素」で、それぞれの栄養素が互いに機能し合うことによって、スムーズな生命活動が営まれています 。
ほかにも、炭水化物の一種である「食物繊維」 や、病気に負けない体をつくる「フィトケミカル」、そして腸から全身の健康を支える「乳酸菌」など、様々な成分や物質によって私たちの健康は維持されているのです。
ダイエットや健康など全てのベースになる栄養素について知ることはすべての人が行うべき大切なことです。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 栄養素の話』著/牧野直子
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 栄養素の話』
著:牧野直子
シリーズ累計発行部数130万部突破の人気シリーズより、「栄養素」についてフォーカスした一冊。一口に栄養素といっても、その種類や働きは様々なものがあります。また、世間の栄養素に対する考え方として、何となく取らないといけないことは知っている、でもよくわからないし、自分も家族も気にしてないけど、病気になってないから別に栄養なんてどうでもいい、という人は多いと思います。しかし、年齢を追うごとに病院に行ってもよくわからない原因不明の不調などが出てきて、それが栄養不足や栄養過多から来ている、という事実は意外と知られていません。そして、薬では直せないものは栄養不足を解消する事で改善できる、という事が多々あります。そんな絶対に知っておくべき栄養の話を図解、イラストでわかりやすく紹介します。
公開日:2020.08.01