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子どもの頃やせていた人は 大人になっても太らないってホント?【栄養素の話】

Text:牧野直子

脂肪細胞の数が多いほど肥満に

幼児期の生活習慣が、将来の太りやすさに大きく関わっていることをご存じでしょうか。そもそも肥満とは、人間の体に脂肪を蓄積させる「脂肪細胞」の数が増えたり、肥大したりすることで引き起こされます。

そして脂肪細胞の数は、ほぼ3歳までに決まると考えられています。幼少期に余分な栄養をとり過ぎると脂肪細胞の数は急速に増大し、その数はやせても減ることはありません。

つまり、幼児期に太っているということはそれだけ脂肪細胞の数が多いということで、大人になっても太りやすい体質であることを意味しているのです。

「子どもだからいくら食べても大丈夫」というのは大きな誤解。肥満は様々な生活習慣病を引き起こす原因にもなります。

成長期こそバランスのよい食生活や適度な運動習慣を心がけ、脂肪細胞を増やし過ぎないようにすることが、将来の健康のためにも重要なのです。

一方で、幼児期にやせていた人でも油断はできません。最近の研究によると、食べ過ぎや運動不足により脂肪が溜まり続けると、大人であっても新しく脂肪細胞がつくられてしまうことがわかってきたのです。

子どもの頃の体形に関わらず、運動不足やエネルギー過多の生活習慣が続けば脂肪細胞が増え、太りやすい体質へと変わってしまうおそれは十分にあります。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 栄養素の話』
著:牧野直子

シリーズ累計発行部数130万部突破の人気シリーズより、「栄養素」についてフォーカスした一冊。一口に栄養素といっても、その種類や働きは様々なものがあります。また、世間の栄養素に対する考え方として、何となく取らないといけないことは知っている、でもよくわからないし、自分も家族も気にしてないけど、病気になってないから別に栄養なんてどうでもいい、という人は多いと思います。しかし、年齢を追うごとに病院に行ってもよくわからない原因不明の不調などが出てきて、それが栄養不足や栄養過多から来ている、という事実は意外と知られていません。そして、薬では直せないものは栄養不足を解消する事で改善できる、という事が多々あります。そんな絶対に知っておくべき栄養の話を図解、イラストでわかりやすく紹介します。