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「水はどれだけ飲んでもいい」はウソ!【栄養素の話】

Text:牧野直子

摂取量と排出量のバランスを

水は生命を維持するために欠かせないものです。体の機能を保つ以外にも、便をやわらかくして便秘になるのを防いだり、血液をサラサラにして脳梗塞や心筋梗塞を予防したりと、私たちの健康を支える様々な働きをしています。

だからといって、どれだけ水を飲んでもいいということではありません。1日に何リットルもの水を飲むことをすすめる健康法や美容法もありますが、これには要注意。水の飲み過ぎによるトラブルも見過ごせないのです。

例えば、冷たい水のとり過ぎは体を冷やし、下痢など胃腸の不調を引き起こすことがあります。

腎臓に負担がかかってむくみが現れたり、多くの尿を出すために血圧が上がる水中毒になってしまったりと、健康への深刻な悪影響も心配されます。

注意すべきは摂取量と排出量のバランスを崩さないよう、適切な水分補給を心がけること。成人の場合、汗や呼気、排便によって排出される水分は1日約2・5L。水分摂取はこれを基準に、食事以外で1・5Lの水分をとることを目安にしましょう。

ひとつ注意したいのが、コーヒーやアルコールなど利尿作用の高い飲み物。これらは摂取する量よりも排出される量のほうが多くなってしまうので、水分摂取量としてカウントしません。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 栄養素の話』
著:牧野直子

シリーズ累計発行部数130万部突破の人気シリーズより、「栄養素」についてフォーカスした一冊。一口に栄養素といっても、その種類や働きは様々なものがあります。また、世間の栄養素に対する考え方として、何となく取らないといけないことは知っている、でもよくわからないし、自分も家族も気にしてないけど、病気になってないから別に栄養なんてどうでもいい、という人は多いと思います。しかし、年齢を追うごとに病院に行ってもよくわからない原因不明の不調などが出てきて、それが栄養不足や栄養過多から来ている、という事実は意外と知られていません。そして、薬では直せないものは栄養不足を解消する事で改善できる、という事が多々あります。そんな絶対に知っておくべき栄養の話を図解、イラストでわかりやすく紹介します。