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食後の血糖値の上がる速さであるGI値を目安に考える食べ方とは!?【栄養素の話】

Text:牧野直子

バランス第一で、あくまでも補助的に

太りやすさや健康のカギを握る血糖値と言われています。そして、この血糖値の急上昇でインスリンが分泌されて太るのならば、インスリンが出にくい食べ物を意識的に選ぶことが可能です。

GI値という名前を聞いたことはあるでしょうか。「GI」とは、食後の血糖値の上がる速さのことで、これが速ければ速い食べ物ほど太りやすい「高GI食」、遅ければ遅いほど太りにくい「低GI食」と呼ばれています。

具体的な食品でいうと、白いものより茶色くて精製していないものがGI値が低い傾向にあります。例えば、パンやパスタならば、白いパンは「高GI食」、全粒粉のパンやライ麦パンなら「低GI食」です。

また、同じ砂糖でも精製された白砂糖ではなく、てんさい糖や、ココナッツパームシュガーを選べばGI値は低く、甘いのに太りにくい味つけが可能です。

じゃがいもやとうもろこしのように野菜でもGI値が高い場合もありますが、食べ順や組み合わせによっても血糖値の急上昇は防げます。食物繊維が豊富なきのこや海藻などと一緒に食べて、血糖値の上昇を緩やかに抑えましょう。

しかしGI値はそれだけを食べたときの目安。食事はいろいろなものを一緒に食べるのでGI値だけでは判断できません。参考程度にしましょう。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 栄養素の話』
著:牧野直子

シリーズ累計発行部数130万部突破の人気シリーズより、「栄養素」についてフォーカスした一冊。一口に栄養素といっても、その種類や働きは様々なものがあります。また、世間の栄養素に対する考え方として、何となく取らないといけないことは知っている、でもよくわからないし、自分も家族も気にしてないけど、病気になってないから別に栄養なんてどうでもいい、という人は多いと思います。しかし、年齢を追うごとに病院に行ってもよくわからない原因不明の不調などが出てきて、それが栄養不足や栄養過多から来ている、という事実は意外と知られていません。そして、薬では直せないものは栄養不足を解消する事で改善できる、という事が多々あります。そんな絶対に知っておくべき栄養の話を図解、イラストでわかりやすく紹介します。

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