SPORTS LAB
- スポーツを通じて美しくそして健康に -

  • HOME
  • SPORTS LAB
  • 食べ物で摂取したコレステロールと血中コレステロールとは相関性がない!【栄養素の話】

食べ物で摂取したコレステロールと血中コレステロールとは相関性がない!【栄養素の話】

Text:牧野直子

摂取制限は撤廃も悪玉と善玉の比率に注意

体の細胞膜やホルモンの材料となるコレステロールは私たちの体に欠かせない成分である一方、動脈硬化や急性心筋梗塞など生活習慣病の発症に関連しており、コレステロールを多く含む卵などの食品について、摂取量の上限値が設定されていました。

しかし、食べ物からのコレステロールの摂取量と血中コレステロールの値には明確な相関性がないことが判明し、日本では数年前に摂取制限が撤廃されました。

しかし、ここで気をつけなければならないのが、血中のコレステロール値。酸化して血管内に蓄積する悪玉の「LDLコレステロール」と、これを運び出す善玉の「HDLコレステロール」の比率についてです。

LDLが多過ぎたり、あるいはHDLが少な過ぎたりする場合、コレステロールの代謝がうまく行われず、血管を傷め動脈硬化につながりやすくなるのです。

この2つのバランスをよくするためには、運動と食生活が大切になります。

1日1万歩程度歩くことや適度な運動が推奨されています。食生活の面では食べ過ぎや動物性の脂質、糖質、過度のアルコールを控えめにし、食物繊維が豊富な野菜、海藻、きのこ、こんにゃく、不飽脂肪酸を多く含む青魚、タウリンを多く含む貝類、大豆食品などを取り入れたバランスのよい食事が大切です。

また、ご自分にあった標準体重をキープすることもひとつの目安となります。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 栄養素の話』
著:牧野直子

シリーズ累計発行部数130万部突破の人気シリーズより、「栄養素」についてフォーカスした一冊。一口に栄養素といっても、その種類や働きは様々なものがあります。また、世間の栄養素に対する考え方として、何となく取らないといけないことは知っている、でもよくわからないし、自分も家族も気にしてないけど、病気になってないから別に栄養なんてどうでもいい、という人は多いと思います。しかし、年齢を追うごとに病院に行ってもよくわからない原因不明の不調などが出てきて、それが栄養不足や栄養過多から来ている、という事実は意外と知られていません。そして、薬では直せないものは栄養不足を解消する事で改善できる、という事が多々あります。そんな絶対に知っておくべき栄養の話を図解、イラストでわかりやすく紹介します。

芝山ゴルフ倶楽部 視察プレーのご案内