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元巨人/江藤省三が語る少年野球における最適な親の関わり方とは?【少年野球 監督が使いたい選手がやっている! デキるプレイ56】

元プロ野球コーチが教える!『少年野球監督が使つかいたい選手がやっている!デキるプレイ56』が8/26より発売になりました!そこでラブすぽではどこよりも早くそしてラブすぽ独占で少年野球に通うお子さん持つ全国のお父さん、お母さんに本書の一部(抜粋)を特別にお届けします!ぜひ、この機会にお子さんと一緒に野球を楽しんでください!!

少年野球、親の関わり方は?

「2世選手は大成しない」——。

こんな言葉を聞いたことはないだろうか。日本のプロ野球では、これまで、親子2代にわたって活躍した野球選手というのは、それほど多くない。冒頭の言葉のように、ありがたくないジンクスまであるほどだ。理由はさまざまだろうが、実績のある親が期待をかけ、技術を教えすぎるばかりに、子供のほうがある時期で燃え尽きてしまうのが原因—とする意見は少なくない。

一方、アメリカのメジャーリーグに目を移すと、日本でも有名なケン・グリフィー親子やカル・リプケン親子をはじめ、2世代にわたって活躍するスター選手が少なくない。面白いのは、こうした2世選手の中には、学生時代、バスケットボールやアメリカンフットボールなど、ほかのスポーツを経験している選手が多いことだ。「押しつけ」にならない育成法が奏功している、と考えるのが自然だろう。

とくに少年野球では、高度な野球技術を教えるよりも、子供たちの「心・技・体」を磨く気持ちで接するのがいい、と江藤さんは言う。「心」はチームメイトへの思いやり、「技」は練習を好きになること、「体」は体の大きさに関係なく、厳しい練習についていける体力をつけること。一番大切なのは、子供たちと同じ目線で指導に当たることだという。

本書を監修する江藤さんのもとには、少年野球選手の子を持つ親からの質問も多く寄せられるという。野球未経験の親から、高校球児として甲子園出場経験を持つような親までさまざまながら、どれも「野球を始めた我が子とどう接するべきか、教えるべきか、自分は指導せず伸び伸びやらせたほうがいいか」というもの。

江藤さんは、少年野球では「子供と同じ目線を持ち、一緒に楽しむ」のが一番と答えている。小学生のうちは体力づくりと、野球を好きになることを目標にして、子供と一緒に喜怒哀楽を味わうのがベスト。子供たちがグラウンドに行くのを待ち遠しい、と思ってくれれば大成功、ということだ。

また、江藤さんは監督時代、選手の親からの中元・歳暮のたぐいをすべて禁止にしていたという。中には、我が子をレギュラーに……という、あからさまなものもあったそうで、「実力の世界。親は口を出さず、見守っていてほしい」と説明していたとのこと。過剰な肩入れは、子供の成長にとって、かえってマイナスになりかねないのだ。

『少年野球 監督が使いたい選手がやっている! デキるプレイ56』
監修:江藤省三

少年野球の監督がレギュラーにしたい子供は大きく2つにタイプに分かれます。
・野球の技術、運動能力に優れている子
・野球のプレイに精通している子
野球は「投げる、打つ、走る」の能力が問われるスポーツで、これに優れた子供がレギュラー選手になる面が大きい。これが「野球の技術、運動能力に優れている子」です。
しかし、数多くあるいわゆる「野球技術向上本」は読んだところですぐには上手くならないのが現実。では、多くの“普通の子”にとって、何がレギュラーと補欠を分けるのか?それがもう一つの「野球に精通している子」かどうかという事です。
ルールを知らないのはそれ以前の問題ですが、監督は「ルールより少しだけ上のセオリーのプレイを知っている子」をレギュラー選手に使いたくなるものです。これに技術は必要なく「知っているか?知らないか?」の差でしかありません。
野球にはこのようなプレイが数多くあります。これができるかどうかで監督の評価は大きく変わってきます。
本書はその「知ればすぐにできる野球のセオリー」を集めました。これが出来るようになれば「明日から監督が使いたくなる選手」になれる1冊です。