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玉ねぎのおすすめ保存方法/切り方&調理方法/食べ合わせ/メニューとは!?【カラダを温める食べ物】

Text:石原結實

体を温める最強のスター食材

冷えからくる体調不調や病気は、体を温める食べ物で予防・改善されます。ここでは数多い食材の中から、体を温める効果・効能の高い、最強の食材をプロフィールとともに紹介します。その切り方から保存方法、簡単な食べ方まで、ワンポイントレッスンも必見です。

【玉ねぎ】スタミナ&血液サラサラ成分がたっぷり!


●血栓予防、疲労回復にも効果大
玉ねぎには、駆虫、殺菌、発汗、利尿、解毒作用や血栓防止、そしてアレルギーに効くと言われている抗ヒスタミン作用があります。なかでも広く知られている効果が「血液サラサラ成分」。チオスルフィネートは血栓を防止し、グルコキニンが血糖を下げ、硫化プロピルは血糖の代謝を高めるので糖尿病の人にもおすすめです。

また、玉ねぎはスタミナ食材として昔から珍重された理由に、ビタミンB1の吸収・利用を助け疲労回復を促すアリシンが多量に含まれていることがあります。アリシン、硫化プロピルは熱に弱く、水に溶けやすい成分なので、血糖値が気になる人は生食で、血中コレステロールや中性脂肪が気になる人には加熱調理がおすすめです。

【Point】水にさらしちゃダメ!
血液をサラサラにする成分「アリシン」は水にさらすと流れて効果が半分以下に!

保存方法

●まずは日光浴させてケルセチンを増量!
玉ねぎの皮に含まれるケルセチンは最大の栄養素。皮をそのまま食べることは難しいので、皮をむいた状態の玉ねぎを約1週間、日光に当てるとケルセチンが生まれます。あとは新聞紙などに包んで野菜室で保存することがおすすめです。また、みじん切り、スライスを密封袋に入れて冷凍保存すると、炒めるときに時短になります。1か月は冷凍保存可能です。

おすすめの切り方&調理方法

●みじん切りで効果アップ!
「アリシン」は細かく刻むことでその効果は倍増されます。料理によっては食感のために繊維にそってスライスしますが、繊維と垂直に切るか、みじん切り、すりおろしが効果的です。玉ねぎの成分は全て水に溶けだしやすいので、汁ごと食べることがベスト。炒めると甘味とコクが出ますが、ビタミン類はほとんどなくなってしまうので炒めすぎには注意しましょう。

・薄切り/サラダなど
・みじん切り/炒め物など
・すりおろし/ドレッシングなど

おすすめの食べ合わせ

●玉ねぎ+小松菜
冷えや胃弱体質の改善になり、体を温めてくれる。

●玉ねぎ+アスパラガス
一緒に炒めると血圧降下に効果があります。

玉ねぎメニュー例

玉ねぎとじゃがいものスープ、カリフラワーのポタージュ、味噌汁、玉ねぎと牛肉の炒め、肉じゃが、トマトと玉ねぎのサラダ、ふろふき玉ねぎ、カレー、シチューなど。

【書誌情報】
『図解 カラダを温める食べ物』
著者:石原結實 医学博士/イシハラクリニック院長
レシピ/料理:藤沢セリカ

近年、低体温が病気を招く原因となり、体温が上がると不調が改善=健康になるといわれている。医師である著者が、身体を温める30種以上の食材をクローズアップし、食材ごとの成分や効能、また、調理法や切り方・保存法・食べ合せによる最適な摂り方を紹介、解説する。