ありのままが美しいフランス人女性の在り方
歳を重ねるごとに洗練され、どんどん魅力を増していく 。
パリに滞在していると、若くてかわいらしいことだけが女性としての価値ではないということに、何度も気づかされます。そこにいる人たちは皆「わたしらしく在る」ことに誇りと自信をもち、そのうえで互いのスタイルを尊重し合いながらともに暮らしを紡いでいます。
そんな彼女たちを見ていると、本当になりたい自分の姿が見えてくるように思えてきます。
いつの時代も女性のあこがれ、パリジェンヌ。彼女たちの姿が洗練されているように感じるのは、身につけているものすべてにおいて「ほかの誰かではなく、わたしに合っているかどうか」を基準として選びとっているからでしょう。
そこには「流行っているから」とか「誰かが持っているから」と いった考えは、一切存在しないのです。例えば、友人のピアスを褒めるとき。「そのピアス、あなたにすごく似合っていると思うわ」と、一言。「どこで買ったの?」「かわいいからわたしも欲しい!」なんて、聞いたことがありません。
普段の生活で大切にしていることは、誰もがうらやむような素敵な服で必要以上に着飾ることではなく、今のわたしの心と体にフィットした一着を、わたし自身の体で着こなすこと。
朝、起きて服を着替えるとき。今日という日を生きるわたしは、何を身につけるべきなのか。まずはその日にテーマを設けて、それに沿って着るものを選んでいくと、彼女たちは言います。
体型カバーなんて、もってのほか。パリでは特に、脚線美を重要視します。ラインを隠すロングスカートやワイドパンツは、スタイリッシュに着こなしていない限り、浮いてしまいます。
出典:KANAMI式バーオソル 著/KANAMI
公開日:2020.05.15