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アルコール処理能力をフルパワーにする最強の食事法【肝臓の話】

Text:栗原毅

〝糖質〟の多いおつまみは避けよう

肝臓は24時間働き続ける臓器といわれ、生命維持にかかわる重要な仕事を担っています。主な仕事は、小腸で吸収された栄養素をエネルギーに変える代謝、体内に入った有毒物質の解毒、胆汁の生成などです。

おつまみを食べれば栄養素として吸収されますし、アルコールは有毒物質です。

と言うことは、お酒を飲みながらおつまみを食べると、肝臓は代謝と解毒を同時に行うことになり、負担は倍増します。そうなると、アルコール分解能力をフルに発揮することができません。

アルコールやアセトアルデヒドの分解処理が滞ると、これらの物質は血中に放出され体内を巡ることになります。

アセトアルデヒドは、顔の紅潮、吐き気や頭痛、動悸といった「フラッシング反応」と呼ばれる不快な症状を引き起こします。また、翌日まで処理が持ち越された状態がいわゆる「二日酔い」です。

肝臓をアルコールの分解に専念できる状態にすれば、こうした状態は避けやすくなります。ポイントは、糖質を多く含むおつまみを避けること糖質の代謝は肝臓の負担が大きいので、この負担を取り除いてあげることで、肝臓はアルコールの分解に専念することができ、その能力をフルに発揮し、それが結果的に肥満防止など良い結果に繋がるのです。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 肝臓の話』
監修:栗原毅

新型コロナウィルスの影響でテレワークの導入や、不要不急の外出など、何かと家にいる時間が多くなっている昨今、問題視されている“酒量の増加”。運動不足な上に酒量が増加したことにより、太ってしまったり、々な健康数値に悪影響が出ている人も多くおり、その多くの人が『正しい飲み方』を知りません。本書ではそんなお酒を考える上でも最も大切な臓器である『肝臓』の働きから、必ず役立つ『最強の飲み方』まで、すぐに使える実用的な情報を幅広く紹介します。

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