食物繊維が豊富な食べ物は強い味方
アルコールは体内で分解・解毒され、二酸化炭素や水などに形を変えて排出されます。この分解・解毒作業の大半を担っているのが肝臓です。
一度に大量のアルコールを吸収すると、肝臓に大きな負担がかかってしまうため、できるだけ吸収量を減らしたいところです
居酒屋でお酒を飲むときは、“とりあえず”で料理も合わせて注文することが多いでしょう。そんなときには食物繊維が豊富な品を選択するのがオススメです。
食物繊維は消化されにくく、長い時間、胃や腸にとどまるため、アルコールの吸収効率を下げる働きがあります。
食物繊維が多い食材といえば、キャベツ、セロリ、ゴボウ、レタス、トマト、アスパラガス、タマネギ、白菜など。特にアルコールの血中濃度を3分の2~半分ほどまで減らすと言われるトマトや、アルコールの分解酵素を活性化するビタミンUが含まれているキャベツがオススメです。
ほかにも、きのこ類や豆類、海藻類、こんにゃくなどは食物繊維が豊富。メインの品を頼む前に、これらの食材を使った料理を食べておくのが理想的です。
また、お酒を飲む前にヨーグルトやチーズなどの乳製品を食べておくのも有効でしょう。乳製品にはアルコールの分解を助ける善玉物質が含まれているので、肝臓の仕事を減らし、負担を軽減できるのです。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 肝臓の話』
監修:栗原毅
新型コロナウィルスの影響でテレワークの導入や、不要不急の外出など、何かと家にいる時間が多くなっている昨今、問題視されている“酒量の増加”。運動不足な上に酒量が増加したことにより、太ってしまったり、々な健康数値に悪影響が出ている人も多くおり、その多くの人が『正しい飲み方』を知りません。本書ではそんなお酒を考える上でも最も大切な臓器である『肝臓』の働きから、必ず役立つ『最強の飲み方』まで、すぐに使える実用的な情報を幅広く紹介します。
公開日:2021.05.22