競馬新聞に書いてある『クラス』とは?
クラスについて説明しましょう。
“3歳以上・オープン”
この部分が、クラスを表します。JRAでは、基本的に勝たないとクラスは上がらないと思って下さい。
まず、競走馬は、基本的に新馬戦というレースでデビューします。早い馬は、2歳の6月にはデビューを迎えます。この時期を人間の成長に直すと、小学3年生から4年生ぐらい。「ボクたち、今から何やんの~。」ぐらいの感じでしょうか (笑)。
勝てば、1勝クラスに上がるのですが、勝つのは1頭だけ。ほとんどの馬が、負けてしまいます。
負けた馬は、未勝利戦というレースに。そこで勝てば、1勝クラスに上がりますが、負けたらまた未勝利戦を戦う。で、負けたらまた未勝利戦、また未勝利戦…を繰り返し、翌年の8月で未勝利戦が終わってしまうまでに、何とか1つ勝てるようにと、頑張るんですね。
それでも大半の馬が、勝ち上がれない。そうなったらどうするのかと言えば、地方競馬に転出するか、乗馬になるなどして、第2の“馬生”を過ごすことになります。
無事勝ち上がった馬も、1勝クラスを勝てば、2勝クラス。
2勝クラスを勝てば、3勝クラス。3勝クラスを勝てば、いよいよオープンクラスへと上がって行きます。
GⅠ、GⅡ、GⅢ、リステッド、オープン特別というのは、クラスではなく、オープンクラスの中の、レースの格付です。
馬主になったからには、有馬記念に出したい。なんと言っても、1着賞金は3億円ですから。でも、出走枠は16しかない。じゃあ、どうするかと言えば、まずはオープンまで上がって、その中のレースを勝って、GⅠに出走出来るだけの賞金を貯めましょうねということなんです。
クラスは5つです。
【書誌情報】
『究極の競馬ガイドブック 自分で“勝ち馬”を探せるようになる』
著者:長谷川雄啓 JRAビギナーズセミナー講師
競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくので、まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導いてあげるのを目的とした本です。
公開日:2020.07.17