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競馬で大切な「展開を読む」とは!?【究極の競馬ガイドブック】

Text:長谷川雄啓

競馬新聞を読み解く3つのポイントとは?

ボクが初心者に競馬を教える時、「まず見るべきポイントは3つあります」と話します。


この3つです。「距離とコースは何となく想像がつくけど、展開って、何?」って感じでしょ(笑)。安心して下さい。この後わかりやすく、お話しますから。

まず見るべきポイント③『展開』

想像してみて下さい。このレースには、Aという逃げ馬がいて、ゲートが開いたら、ポーンと飛び出して行く。ところが、このレースには、もう1頭、Bという逃げ馬がいて、BがAを抜いて行く。

「Aさん、すみません。ボク、逃げ馬なんです」。すると、Aが怒ります。「おいおい、オレが逃げるんだよ」。Bは言います。「今日は、いくらAさんでも譲りませんからっ」。

最初から、AとBが、ガンガンやり合う。これを“ハナ争い”と言います。すると、先行馬のCやDも、「あんなに早く行くなら、オレたちも付いていかなきゃ」と、いつも以上に飛ばして行く。それを見ていた、追い込み馬のZは、「バカだねぇ、あいつら。最初から、あんなに飛ばしたら、最後にバテるに決まってんだろ」と、じっくり後方に構える。さぁ、4コーナーを回って、最後の直線です。

AとBは、息も絶え絶え。CやDも、ハアハア言っちゃってる。そりゃそうですよね。だって、最初から、オーバーペースなんですから。そこへ、たっぷり力を温存していた、追い込み馬Zが襲いかかります。「邪魔だ、邪魔だっ。どいた、どいたーっ」。Zのジョッキーが一発ムチを入れると、バテた馬たちを、次々と交わして、先頭でゴールイン!

何が言いたいかというと、「逃げ、先行馬が多い時は、ペースがハイ(H)ペースになって、差し、追い込みが決まりやすい」。


逆に、逃げ馬がAしかいなければ、「あれ? 誰も追いかけて来ないの? ならば、ちょいとゆっくり逃げるかな」と、70%の力で逃げる。


4コーナーを回って、直線に。Aには30%の余力があるから、ジョッキーが「まだ大丈夫だよね」とムチを入れると、もうひと伸び。

前に行ってるアドバンテージがあるから、CやDは届かない。ましてや、Zは追い込めない。

つまり、「逃げ、先行馬が少ないと、ペースがスロー(S)ペースになって、前残りの競馬になりやすい」。これを“展開を読む”と言います。

【書誌情報】
『究極の競馬ガイドブック 自分で“勝ち馬”を探せるようになる』
著者:長谷川雄啓 JRAビギナーズセミナー講師

競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくので、まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導いてあげるのを目的とした本です。

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