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競馬新聞で馬の脚質を見極める方法とは!?【究極の競馬ガイドブック】

Text:長谷川雄啓

競馬新聞を読み解く3つのポイントとは?

ボクが初心者に競馬を教える時、「まず見るべきポイントは3つあります」と話します。


この3つです。「距離とコースは何となく想像がつくけど、展開って、何?」って感じでしょ(笑)。安心して下さい。この後わかりやすく、お話しますから。

馬の脚質を見極める方法とは!?

では、どの馬が逃げ馬で、どの馬が追い込み馬なのか?安心して下さい。それも競馬新聞には、ちゃんと書いてあるんです。


この新聞では、別欄に脚質の欄があって、マスが4つ。一番上に矢印↑があるのが“逃げ馬”、2番目にあるのが“先
行馬”、3番目が“差し馬”、一番下が“追い込み馬”。

つまり、逃げ馬は3枠5番アエロリット。1枠2番アーモンドアイは差して来るんだなと。他の新聞では、距離の欄などに併記されているものも多く、矢印↑が1着のところにあるのが“逃げ馬”、2着のところが“先行馬”、3着のところが“差し馬”、4着以下のところが“追い込み馬”。なんですが…。これを鵜呑みにしてはいけないんです。

どういうことかと言うと、これはこの新聞が、「きっと、この馬はこうやって走るだろう」と予想したものだから。◎の馬が、絶対勝つとは限らないように、「逃げる」とされた馬が、逃げないこともある。

では、どうするのかと言ったら、「自分で見つける」んですね。


距離とコースの実績欄に挟まれた、いくつかの小箱があります。これが“成績欄”です。近走のいくつかが出ていて、下から新しいレース、上に上がるに従って、だんだんと古いレースになっていきます。


どの競馬新聞でも、一番目立つ数字が、着順だと思って下さい。そして、脚質を表すのは、この3つの数字。楕円形の競馬場。コーナーは、4つあります。

ゴール板を過ぎたところから、1コーナー、2コーナー、向こう正面の直線を過ぎて、3コーナー、4コーナーと回って、最後の直線を駆け抜けて、ゴール。例えば、1枠2番アーモンドアイの、5ヶ月休養前の前走、安田記念というレースは、16頭立ての3着。

改めて、脚質を表す3つの数字は、13/11/9になっていますよね。まず、左の⑬は、2コーナーを回る時(2コーナー付近でスタートを切り)、16頭が隊列を作って走っている中の「前から13番目にいました」というのを表す数字。

真ん中の11は3コーナーを回る時、右の9は4コーナーを回る時の位置取りを表しています。2コーナー(スタート)13番手→3コーナー11番手→4コーナー9番手と、徐々にポジションを上げていき、最後の直線で6頭を抜いて、3着でゴール。

つまり、アーモンドアイは“差し”の競馬をしたことになります。

「展開を読む」とは、このレースの流れが、どの脚質の馬に向くのかを考えることなのです。

【書誌情報】
『究極の競馬ガイドブック 自分で“勝ち馬”を探せるようになる』
著者:長谷川雄啓 JRAビギナーズセミナー講師

競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくので、まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導いてあげるのを目的とした本です。

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