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“上がり最速”の馬を示すのは〔後半の通過タイム〕!【究極の競馬ガイドブック】

Text:長谷川雄啓

成績欄の見方

それでは、「成績欄」の中を見ていきたいと思います。いくつか並んだ同じような箱。この小さな四角い箱の中には、かなりの量のデータが収められています。一番下が、最も新しいレース。上に上がるに従って、古いレースになっていきます。つまり、一番下が前走、下から2つめが前々走、3走前、4走前…となっています。それでは、箱の中を順に詳しく見ていきましょう。これも 2019 年 10 月 27 日(日)、「天皇賞・秋」の新聞から 1枠2番アーモンドアイの前走です。まずは一番上の段から見ていきましょう。

【8段目】

●〔短評〕S 後不 = スタート直後に不利があった
この馬のレース内容を、簡潔に表したもの。

左から順に、2コーナー、3コーナー、4コーナーの位置取り。前から何番目にいたかを表します。この数字が□以外の、○や何かで括られていたら、それは何らかの「不利があった」ということ。左の 13 が○で括られています。このように一番左が○なら、「出遅れた」「スタート直後に挟まれた」、一番右が□以外なら、最後の直線で「前が狭くなった」などのアクシデントがあったと思って下さい。

●〔後半の通過タイム〕32.4=32 秒 4
こちらは、逆にゴールまで3Fの、最後の 600 mを何秒で走ったかが書かれていて、これを“上がりの3F”と言います。

ここが太字になっているのは「最後の 600 mを、メンバー中最も速く駆け抜けてきた」ということを表しており、それを“上がり最速”などと言います。最速の上がりを何回も繰り返している馬は、「ゴール前、確実に差を詰めて来る」ということですから、展開を読んで、ペースが速くなりそうだと思ったら、真っ先にピックアップすべき1頭となります。

【書誌情報】
『究極の競馬ガイドブック 自分で“勝ち馬”を探せるようになる』
著者:長谷川雄啓 JRAビギナーズセミナー講師

競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくので、まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導いてあげるのを目的とした本です。