NICKS(ニックス)
父ステイゴールドと、母の父メジロマックイーンの組み合わせには、オルフェーヴルの全兄、GⅠ3勝のドリームジャーニー、またGⅠ6勝の芦毛のゴールドシップがいます。
このように、血の相性がいいことを、“NICKS(ニックス)”と言います。
よく“良血”と言いますが、今現在、その血が残っている限り、それはある意味“良血”なわけで。
例えば、80 年代のアイドルホースだったオグリキャップは、父がヨーロッパで走り、重賞勝ちも無かったダンシングキャプ。母が地方競馬で4勝のホワイトナルビー。母の父はシルバーシャーク。決して“超”の付く良血ではなかったけれど、突然変異的に科学反応を起こしたのでしょう。素晴らしい馬が誕生しました。このあたりにも、競馬が“血のロマン”と言われる所以が見てとれますよね。
血統は深いです。興味を持ったら、ぜひ色々な書籍を手に取って、読みあさってみて下さい。
血統についても、プロにお話を聞いてみました。血統評論家の平出貴昭さんに、「血統とは?」という質問をぶつけてみたところ、こんな答えが返ってきました。
「血統は、知らなくても何とかなるけど、知れば、より競馬が楽しくなるもの。歴史を知ったり、ドラマを知ったり。血統はそれぞれに特色があって、馬券にも役立ちます。何より楽しいのが、自分の応援した馬が、引退して、親になって、子供を出して。その子がまた競馬場で走る。継続して応援出来る喜びが大きいですね。また、血統表の中に、知っている馬の名前を見つけるのも楽しい。デビュー前の馬の血統表から「こんな馬かも…」と想像したり。血統に親しんでおくと、数年後が楽しくなると思いますョ」
【書誌情報】
『究極の競馬ガイドブック 自分で“勝ち馬”を探せるようになる』
著者:長谷川雄啓 JRAビギナーズセミナー講師
競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくので、まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導いてあげるのを目的とした本です。
公開日:2020.09.16