矯正馬具について
馬は繊細で、臆病な動物です。肉体的に走る能力があったとしても、メンタル面が弱ければ、その力を存分に発揮することが出来ませんよね。
そこで、馬の能力を最大限に発揮するために考えられたのが、“矯正馬具”と呼ばれるものです。
馬は、様々な装備を身に付けてレースに出走しますが、中でも、レースに集中させるために装置してくる“矯正馬具”について、お話をしたいと思います。
メンコ
馬の覆面。基本的には“耳覆い”です。耳は馬にとっての、大切な情報収集のためのアンテナで、耳の向いている方に関心が向いています。その耳がクルクル動いているのは、集中力に欠けている証拠。そこで、周りの音を遮断するために、耳を覆ってあげるんですね。
また、ゲートが開く時の大きな音に驚いて、ゲートから出ない、出遅れるなんてこともあります。それを防ぐためにも、耳を覆ってあげるのです。
さらに、前の馬が蹴ったダートの砂が顔に当たるのを嫌がる馬にも、効果があります。せっかく被るのですから、ファッショナブルで、オシャレなデザインのものも、最近では多く用いられています。パドックの華のひとつでもあります。
【書誌情報】
『究極の競馬ガイドブック 自分で“勝ち馬”を探せるようになる』
著者:長谷川雄啓 JRAビギナーズセミナー講師
競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくので、まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導いてあげるのを目的とした本です。
公開日:2020.09.18