白山大賞典が金沢競馬場で開催される
9月29日は金沢競馬場で交流重賞「白山大賞典」が行われる。金沢競馬場では制限はあるものの9月27日より観客を入れ始めた。「白山大賞典」は1997年にダートグレード競走となり、そこからは地方馬が一度も勝ったことが無く、JRA勢が常に勝利を挙げているレースである(2007年は馬インフルエンザの影響でダートグレート競走は実施せず)。
今年も、マーキュリーカップ勝馬「マスターフェンサー」、名古屋大賞典の勝馬「ロードゴラッソ」、オープン競走2連勝の「エルデュクラージュ」など、JRA勢から5頭の実力馬が参戦しており、地方馬には厳しい状況となっている。その中で、地方馬がどこまで食い込むかも、見どころの一つである。
今回はレース前に、白山大賞典を勝った名馬を振り返ろう!!
2003年勝馬「イングランディーレ」
2歳でデビューし、初勝利はダートで挙げる。その後も芝でも使われることもあったが、結果を残したのはダートのみ。しかし、3歳冬に格上挑戦で出走した、芝では日本最長重賞競走のステイヤーズS(GⅡ)で4着に入る健闘を見せる(距離3600m)。
すると、陣営は芝長距離路線に目を向け、4歳に入るとすぐに、ダイヤモンドS(GⅢ)距離3200mに出走し、格上挑戦ながら芝初勝利を重賞勝ちで達成する。続く日経賞(GⅡ)距離2500mも勝利し、天皇賞(春)で距離3200mのGⅠ競走に初出走するも、結果は9着と惨敗。
その後は、再度ダート路線に戻り、夏にブリーダーズゴールドC(GⅡ)、秋に白山大賞典(GⅢ)を連勝し、ダートのGⅠを獲るため、JBCクラシック(GⅠ)に参戦。だがここでもGⅠの壁に阻まれ、6着と大敗する。翌年5歳になると、ダート競走のダイオライト記念(GⅡ)で2着に入ると、次戦に天皇賞(春)を選択。前年9着だったリベンジを果たすべく、鞍上に横山典弘を迎えての出走となった。
ゲートが開き、先頭に立つと、一時最大20馬身差をつける逃げを決め、そのまま押し切りGⅠ初勝利を天皇賞(春)で決める快挙を成し遂げる。しかし、これを最後に怪我などの影響もあり、勝利することなく引退し、韓国で種牡馬となる。種牡馬として、コリアンダービーを制する馬を輩出するなど、活躍している。
さて今年は、秋のダートGⅠレースに向けて、どの馬が勝つのか⁉
出走は、9月29日 金沢競馬場 11レース 16:25分予定。
公開日:2020.09.28