ミオグロビンを増やすには、表層筋と深層筋の2つの筋肉のうち、深層筋をしっかりと鍛える必要があります。深層筋は、いわば体の「土台」となる筋肉。骨格に近いところに多く存在して、関節を保護したり安定させる役割を担い、立つ、姿勢を維持するといった日常の動作を支えています。深層筋がしっかりしていると、外側に多い表層筋もスムーズに動きます。
深層筋で引き締まった体に
表層筋はボディビルダーが鍛えている筋肉です。糖質をエネルギー源として鍛えるとムキムキとした太い筋肉になるのが特徴です。しかしながら、脂肪を燃焼したければ、深層筋です。深層筋を鍛えてミオグロビンを増やし、引き締まった体を手
に入れましょう。例えるならば、マラソン選手の体です。細い体なのに持久力があり、世界のトップ選手では100mを平均18秒のペースで42kmを走っているのですからとても信じられませんね。しかし、そのくらいのスタミナ抜群の筋肉なのです。体型からわかるように、深層筋を鍛えても太くなりませんので、ご安心ください。ちなみに長距離選手の筋肉の8割は深層筋だそうです。本当にすごいですね!
まぐろのような筋肉を目指そう
赤身魚の代表格と言えば、まぐろですよね。まぐろは回遊性の魚で、エサの発生状況や水温などによって移動を繰り返し、移動距離はトータルで2000kmから数万kmと言われています。常に広範囲を泳ぎ回っているため、筋肉が引き締まり、味わいも濃く、脂がのってしっかりしています。まぐろの赤い色は、まさにミオグロビンの赤。あの筋肉があるからこそ、周りにある脂肪をエネルギーにして広い海域を泳ぐことができるのです。深層筋を鍛えて肥満を解消し、広い海を泳いでいけるような体になりましょう。目指すのは、まぐろのような真っ赤な筋肉です。
【書誌情報】
『肥満がいやなら 肺を鍛えなさい』
著:加藤雅俊 (薬剤師、体内環境師、薬学予防医療家)
肺の主な役割は「呼吸」と「血液循環」。酸素を含んだ血液を体内に循環させているが、十分に機能しないと不調を招く。
本書では、肺を鍛える方法として「肺ストレッチ」を提案。肺と血液の関係を説明しながら、その方法を紹介する。
公開日:2020.03.11
オススメ記事
PREVIEW
クラブの動かし方を中心に考えるアドレスとは!?