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コースのプレーに直結する練習での習慣づくりとは!?【大人のゴルフ練習帳/中井学】

Text:中井学

練習場では、バックスイングやダウンスイングの細かい動きを考えるのもいいのですが、それ以上に「どこを狙って、どんな球を打つか」をまずは明確にイメージする習慣が肝心です。

目標を明確に設定もしないで、マットの向きと同じ方向に向かって、ただ球を真っ直ぐ打つことしか考えない練習では、コースプレーに直結したスイングがなかなか身につきません。

ですから、この本ではスイングづくりや修正に特化したドリルはいっさい取り上げていません。ドリルの一例をあげますと、両手を離してクラブを持つスプリットハンドドリルなどはインパクトで両手がスムーズに返らないためにスライスが生じる人にとって、両手を返す動きのマスターにとても効果があります。でも、それは正しい動きを極端なくらい繰り返し練習することでスライスを修正するのが目的で、練習場でやるのはいいとして、コースでやることではないのです。後に詳しく述べますが、最終的には「コースでできるスイング」を、練習場で構築していかなくてはならないのです。

練習場でいいショットを求めすぎない

ここで練習するときにちょっと注意しておきたいことを述べておきましょう。それは練習場とコースで使うボールは違うため、インパクトの打感とかショットの結果にも多少の差が出てくるということです。

 

練習場のボールはコースボールと比べてつかまりがあまりよくないですから、ボールが上がりにくくて距離も落ちます。インパクトで球が滑る感覚があり、「少し右に出るな」と思ってもコースで同じように打つとドローになってしまうくらいです。中にはコースボールを使用している練習場もありますが、それでも表面にキズがついていたり、磨り減った古いボールが混じったりしているケースも案外多いものです。

練習場でいいショットが少ししか出なかったからといって、何も落ち込むことはありません。逆にいえばナイスショットがたくさん打てても有頂天にならないことです。この場合はコースでは球がつかまりすぎてフックやヒッカケが生じやすい点に気を配る必要が出てくるためです。練習場で打つとドライバーでちょっと右に曲がり、アイアンで中弾道の高さで飛んでいくのが、基本的にコースでのグッドショットとなると考えていいでしょう。

【書誌情報】
『週1回30球で上手くなる!大人のゴルフ練習帳』
著者:/中井学

20年間に渡り多くのアマチュアゴルファーを指導してきた著者の中井学プロ。彼らから聞く声で一番多いのが「一生懸命練習しているのに、なかなかスコアアップできない」という言葉。上達するには練習は欠かせませんが、その成果が表れないのはもったいない練習をしていて、もう少し練習を工夫すれば、もっと早く上手くなれる」とプロは言います。要は練習の無駄を省けば効率が上がり、それだけ上達のスピードも上がるわけです。この本では、「週1回、それも30球程度」で身に付けられる練習の仕方を写真を交えて紹介しています。「ドライバーと9番アイアンによるスイングづくり」「練習場でつかめる的確なボール位置」「上下左右に球を打ち分ける」など、スコアアップに結びつく効率的な練習法が載っています。本書で「練習をスコアに変える」方法を身に付けましょう。

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