コースにおけるスタート前のルーティーンに必ず加えて頂きたいもののひとつに、「パットの練習」があります。グリーンの速さを確認しないままでスタートすると、最初から距離感が合わず、3パットや4パットしてしまうことになります。パットの練習をしておく必要性を頭で理解していても、たったの2~3分しかやらなかったり、明確な目的がないまま転がすだけの練習に終始したりでは準備不足です。
午前中のラウンドがうまくいかなかったときなども、午後のスタート前に少しパットの練習をしておくなど準備を整えて、後半のラウンドの立て直しをはかりましょう。スタート前にしておきたいパットの練習は、10メートルか、それ以上の長い距離と1メートルくらいの短い距離です。
ロングパットとショートパットを重点練習する
ボールを2~3個用意し、練習グリーンに上がったら、最初にカップを狙わなくても結構ですので、10~15メートルくらいの距離を無造作にポーンポーンと打ちましょう。これだけでも「今日のグリーンは速いな」とか「重いな」と大体の感じがつかめます。
次にカップまで10メートルくらいの距離から上りと下りのパットを打ち、カップの近くに止める練習をします。そして仕上げには、カップ周りの1メートル四方から4つのライン(上り、下り、フック、スライス)を入れる練習をしておきましょう。ロングパットを確実に寄せて、ショートパットをしっかり入れる感触をつかんでおくとパットミスが減り、スコアアップが望めます。
【書誌情報】
『週1回30球で上手くなる!大人のゴルフ練習帳』
著者:/中井学
20年間に渡り多くのアマチュアゴルファーを指導してきた著者の中井学プロ。彼らから聞く声で一番多いのが「一生懸命練習しているのに、なかなかスコアアップできない」という言葉。上達するには練習は欠かせませんが、その成果が表れないのはもったいない練習をしていて、もう少し練習を工夫すれば、もっと早く上手くなれる」とプロは言います。要は練習の無駄を省けば効率が上がり、それだけ上達のスピードも上がるわけです。この本では、「週1回、それも30球程度」で身に付けられる練習の仕方を写真を交えて紹介しています。「ドライバーと9番アイアンによるスイングづくり」「練習場でつかめる的確なボール位置」「上下左右に球を打ち分ける」など、スコアアップに結びつく効率的な練習法が載っています。本書で「練習をスコアに変える」方法を身に付けましょう。
公開日:2021.01.12