2本のアライメントを十字に置いて、ボールの位置が左右に偏っていないかをチェックできたら、前後に偏っていないかも確認しましょう。
前後とはボールの近くに立ちすぎたり、ボールから離れすぎたりしていないかなど体とボールの距離の確認作業です。一般的に両ヒザを深く曲げすぎてカカト体重になりやすい人は、ボールの近くに立ちすぎる傾向が多く見られます。両ヒザが突っ張ったり、前傾角度が深すぎたりするとボールから離れすぎたアドレスになりやすいのです。
ボールと体の距離を適切に保つには、自分の感覚で覚えるしかないのですが、次にあげるポイントを参考にしてください。
【1】両足を肩幅くらいに広げて直立の姿勢になる
【2】最初に両ヒザを少し曲げてから、軽く会釈するように腰の付け根から上体を軽く折り曲げて前傾姿勢をつくる
【3】お尻を少し上に持ち上げる感じを出し、両腕を脱力させて自然に下げた位置で両手をグリップする
土踏まずの前側に重心の圧を感じて前傾姿勢をつくる
こうした手順でアドレスをつくったら、両足の土踏まずの前側に重心の圧力を感じるようにしましょう。
下半身の安定感を出しながらも、体を前後左右にどの方向にも瞬時に動かせるように重心のバランスを整えておくのです。カカト体重のアドレスはスイング中に上体が起きやすく、ツマ先体重のアドレスはインパクトで上体が前に突っ込みやすいので重心の置き所を間違えないようにしましょう。
【書誌情報】
『週1回30球で上手くなる!大人のゴルフ練習帳』
著者:/中井学
20年間に渡り多くのアマチュアゴルファーを指導してきた著者の中井学プロ。彼らから聞く声で一番多いのが「一生懸命練習しているのに、なかなかスコアアップできない」という言葉。上達するには練習は欠かせませんが、その成果が表れないのはもったいない練習をしていて、もう少し練習を工夫すれば、もっと早く上手くなれる」とプロは言います。要は練習の無駄を省けば効率が上がり、それだけ上達のスピードも上がるわけです。この本では、「週1回、それも30球程度」で身に付けられる練習の仕方を写真を交えて紹介しています。「ドライバーと9番アイアンによるスイングづくり」「練習場でつかめる的確なボール位置」「上下左右に球を打ち分ける」など、スコアアップに結びつく効率的な練習法が載っています。本書で「練習をスコアに変える」方法を身に付けましょう。
公開日:2021.01.20