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経験のあるスポーツの動きをゴルフスイングに活かすべき理由とは!?【ナイスショットは骨で打つ!/福田尚也】

Text:福田尚也

経験のあるスポーツなどの感覚でスイングをイメージ

色々な分野の一流のスポーツ選手に、「どうやって体を動かしているのですか?」と訊ねたとしましょう。大抵の選手は「いや、どうやって動かしているのと聞かれても…」と戸惑うだけです。自分の感覚でやっているだけですから、説明しようがないのです。だから一流の選手たちは、「こうやって、こうするんだよ」という具合に感覚表現でしか説明できないケースがとても多いのです。理屈も大事かもしれませんが、感覚でマスターしてきた部分が大きいから仕方ないですし、パフォーマンスを披露する立場なら、理屈をあまり追い求めないほうがいいのではないかと思えます。

でも私のようにティーチングプロとして教える立場としては、そうもいきません。スイングを理屈でコーチングすることももちろんありますが、体の部分的な動きで説明すると複雑になりますから、全体のイメージを主体にして教えるように心がけています。

効率のいい動作をイメージ化しよう

一番いいのはその人の過去のスポーツ経験を例にあげること。野球でもサッカーでもテニスでもなんでもいいですから、体をごく自然に動かしている感覚や体の全体を使って無意識に力を入れている動きなどをゴルフのスイングに当てはめてイメージしてみると理解しやすいでしょう。スイングの形や細かい動きにこだわらなくても構いません。「速く振る」とか「強く振る」。そんな感覚で自分の本能を引き出すのが上達の近道です。スコップで雪かきする姿などを思い浮かべてもOK。意識しなくても効率よく体を動かせてパワーを発揮しやすい動作がイメージできるでしょう。

野球のピッチングのスムーズな重心移動や、速い球を投げるときの体の使い方をイメージするといい。

骨盤を前傾し、腰をしっかり入れた体勢から雪を遠くに飛ばす。この場合も楽しみながらイメージするのがコツだ。

【書誌情報】
『ナイスショットは骨で打つ!』
著者:/福田尚也

「骨に任せたゴルフスイング」というテーマで、JPGAティーチングアワード優秀賞を受賞した本書の著者・福田尚也プロ。 同プロのスイング作りは、「骨」(=骨格)をベースにした独自の方法だ。人によって、体型、筋力の違いはあっても、骨格や関節の使い方や動きは誰でも同じ。それを踏まえて、骨格と関節の視点でスイングを理解すれば、万人に共通する正しいスイングが身につく。 この本では、骨と関節、特に肩甲骨と股関節にポイントを置いた、福田プロの“骨スイング”の方法を具体的にひも解き、数多くの写真を交えてわかりやすく解説している。 骨スイングを身につけて、飛距離アップとショットの安定を手に入れよう!

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