SPORTS LAB
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これからの時代に一番求められる能力とは?【脳の話】

Text:茂木健一郎

人間だけがもつ「身体性」が重要になる

AI時代に突入し、これからは、スピード感をもって判断し行動する人が求められます。つまり、直感やセンス(感覚)がすぐれている人です。では、直感やセンスを磨くにはどうすればいいのでしょうか。

そのためには、脳科学でいうところの「身体性」が重要になってきます。身体性とは、「自分の身体が自分のものであるという所有の意識」と「この自分の運動を実現させているのは自分自身であるという主体の意識」の2つを指します。

たとえば、イギリスのエリート教育では、サッカーやラグビーを体験させることで、直観やセンスを磨いているそうです。なぜなら、サッカーやラグビーの競技では、0コンマ何秒という時間でどういうプレーをするか判断しなければ間に合わないからです。それには、直感以外にありません。

これと同じように、ビジネスエリートといわれる人は、スポーツにおける身体性を伴った直感が、センスを磨くうえでも非常に大事なポイントだということを、十分に理解しています。

身体性は激しいスポーツのなかでだけ鍛えられるわけではありません。

ジョギングや散歩で風に季節の変化を感じたり、大好きな店の味にほっこりとしたり、空を見て天気の変化を予測したり、人と会って話をしたり、そんな日常の些細なことでも身体性を鍛えています。このように、知識ではなく、自分の身体を使って感じ、考える習慣をつけることで身体性は磨かれていくのです。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 脳の話』
著:茂木健一郎

シリーズ累計発行部数150万部突破の人気シリーズより、「脳」について切りこんだした一冊。「なぜ、脳から意識が生まれるの?」「ひと目ぼれは、どうして起きる?」「頭がいいって、どういう人?」人の脳は不思議でいっぱい。身近な疑問でナゾを解明! いまだに解明されない現代科学最大の謎といわれる脳。脳を知ることは、自分自身を知ることです。テレビや雑誌など、さまざまなメディアで活躍する脳科学者の著者が、脳の働きや仕組みを最新のトピックスや知識を使い、図解を交えてわかりやすく解説します。脳力を最大限に発揮させる方法から、「ひらめき回路」の鍛え方、、AI時代の脳の活かし方、脳の機能まで、疑問形式で楽しく読める脳の話が満載。仕事や学習、恋愛、人付き合いなど日常の生活でも役に立つ、脳のエンターテインメント教養本です。脳は自分を映す鏡。人工知能時代に負けない、ヒトの脳の大きな可能性がわかります。