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ゴルフがうまくなる為に必要な練習の前にすべきこととは!?【思いで叶えるゴルフ上達法/佐久間馨】

Text:佐久間馨

ゴルフがうまくなるために必要なのは、練習の前に「勉強」だ

 ゴルフコースというのは、ゴルフの技量をテストする場所です。大学入試のような本番のテストだと考えていただくと理解しやすいかもしれません。そのようにゴルフコースを定義すると、練習場は模擬テストの会場であると考えることができます。ゴルフコースに行って、期待していたようなスコアが出せないということは、本番の試験を受けて落ちてしまったということです。このように本番のテストで落ちてしまった人の多くが次にとる行動は、大抵は練習場に行くことです。すなわち、再び模擬テストを受けにいっているのです。そして練習場の模擬テストでちょっといい結果が出ると、また本番のテストを受けにゴルフコースに行く。そして、また落ちる。こんなことを繰り返している人が非常に多いように思います。

模擬テストを受けることも、本番の試験に受かるためには大切な行動ではありますが、まずは勉強をして実力を上げることが、本番のテストに受かるためには絶対に必要です。ゴルフも同じです。コースに出たり、練習場で模擬テストを受ける前に、そもそもゴルフというのは、どうやったらいいスコアで回れるゲームなのかを勉強しなくてはいけません。

 学校の勉強のことを少し思い出していただければ、理解していただけるけるかと思いますが、漢字の書き取りにしても、四則演算にしても、皆さんもドリルをやって使える知識にしてきたのではないでしょうか。ドリルというのは、例題の集まりです。教科書や問題集を使ってやる例題は、そこに解き方が提示されているので、誰でも1 0 0 点が取れるようになっています。ですので、教科書や問題集の例題なら1 0 0 点が取れるようになってから、初めて模擬テストに行くのが合理的な行動です。

模擬テストで出題される問題は、例題でやったものと似たものが多いので、きちんと勉強さえしていれば、ほぼ1 0 0 点が取れるように設計されています。もし模擬テストで30点しか取れないようであれば、それは明らかに勉強が足りていないので、まだ模擬テストを受けるべきレベルに達していないといえるでしょう。

ゴルフについても同じことです。模擬テスト会場である練習場では、1 0 0 点が取れて当たり前、すなわち全部のボールを思いどおりに打てるようになっているのが当然なのです。一方、本番のテストでは応用問題が出題されます。これはゴルフも同じで、コースでは風など気象条件によってコンディションも異なりますし、ライや傾斜などにも対応しなくてはいけません。練習場で1 0 0 点が取れていても、コースではいくつかミスも出て、結果として80点とか70点に終わるというのが、ゴルフというゲームなのです。

これがゴルフの本質ですし、このことを理解しておくことは、パープレイで回るためには非常に重要なことです。まずは、どうやったらいいスコアで回れるのかを勉強しましょう。勉強を怠って、練習場のようなライの整った真っ平らで、プレッシャーもかかることもなく何発も打てる場所で、いくらたくさんの球を打っても意味はないのです。

【書誌情報】
『信じればパープレイは必ずできる! 「思い」で叶えるゴルフ上達法』
著者:佐久間馨

「ゴルフを上手くなりたい」と考える人は、自分のスイングを直そうとします。それもひとつの方法ですが、スイングを直すだけではスコアアップは望めません。「練習不要」をうたい、「練習ぎらい」を書名にした著書もある本書の著者は、「パープレイは誰でもできる」と言います。その方法となるのは、プレイの発想方法とやり方を変えること。簡単にスコアがよくなる発想方法があるのです。この本では、その方法を数多く紹介しています。明日コースに出る人でも実践できることばかりで、ゴルフがより一層楽しくなるはずです。