理想的な骨盤はきれいなハート型をしている
理想的な骨盤は、適度に引き締まった逆三角形のきれいなハート型をしています。さらに、しなやかな関節、柔軟な筋肉に覆われていることも重要な要素になります。とくに大切なのが、仙骨と腸骨をつなぐ仙腸関節です。以前は仙腸関節は動かないとされていましたが、現在では動くことがわかってきました。
仙腸関節の主な働きは、骨盤を安定させ、なおかつ動きをコントロールすることです。つまり、全身約400の筋肉と約200の骨を体の中心で束ね、そこから運動を連鎖させているのです。まさに体を操る要のパーツといえるでしょう。また、骨盤には多くの筋肉が付着していて、体の動きにかかわっています。腸腰筋や大臀筋、ハムストリングスなど前後左右、浅層から深層までさまざまな筋肉が重なり合い、これらの筋肉と骨盤が連携しながら、人のいろいろな動きに対応しているのです。
しかし、加齢や運動不足、ケガなどがきっかけで仙腸関節や骨盤周りの筋肉が働かなくなると、骨盤を安定させることができなくなり、骨盤のゆがみにつながります。例えば、仙腸関節の場合、20 歳頃をピークに柔軟性を失い始めるといわれています。筋肉に関しても、加齢とともに弾力がなくなり繊維化してきます。したがって、理想的な骨盤を維持するためには、骨盤周りの関節や筋肉を柔軟にしておくことが大切になるのです。
腰周りの骨格と筋肉
まずはこれだけ即効!骨盤リセット・ストレッチ
股関節周りには重要な筋肉がたくさんあり、その筋肉を柔軟にしてバランスをよくすることで、骨盤が正しい位置に整います。さらに、肩を入れる動きによって、骨盤とつながる肩甲骨も柔軟にすることができます。
また、太ももやお尻、おなかなどの筋肉も刺激されるので、筋トレの効果も期待できる、全身に効くストレッチです。1日に30秒×2回。たったこれだけでも体は変わってきます。
【スタンダード】30秒×2回
脚を肩幅の倍くらいに開き、つま先はやや外側に向けて背すじを伸ばして立つ。腰に手を置き、ゆっくりとお尻を下げていく。
《POINT》
●太ももは床と平行に
●お尻を突き出すイメージ
【書誌情報】
『究極の骨盤リセット・ストレッチ』
監修:福辻鋭記 アスカ鍼灸治療院院長
じつは、骨盤周辺が硬く、ゆがみやすい男性にこそ、試してほしいストレッチを紹介します。骨盤がゆがんで硬いと、背骨や脚など全身の骨がゆがみ、さらにその骨に付着している筋肉や血管、神経が引っ張られたり圧迫されたりして、体に負荷がかかります。その結果、・腰痛、肩こり、目の疲れがとれない・会社で、夕方からのがんばりがきかない・趣味のスポーツがなかなか上達しないといった不調を招いてしまいます。「疲れ知らず」のカラダをつくるために、ぜひ試してほしい骨盤リセット・ストレッチを紹介します。本書の骨盤リセット・ストレッチで鍛えれば、・日常生活→腰痛・肩こりがスッキリ解消・ビジネス→集中力・効率がアップ・スポーツ→運動能力アップ・ケガ予防など、パフォーマンスが段違いに上がります。
公開日:2021.03.11