呼吸を使えばもっと飛ばせる!!
スウィング中、息を吸う・吐くタイミングに注意することで、ヘッドスピード1〜2メートル/秒くらいはすぐに変わってきます。
まず、トップで手の力が抜けない方の多くは、クラブを上げるときに無呼吸になるか、息を吸っていたとしてもテークバックの途中で止めています。すると、もっと高くクラブが上がるはずなのに、力んでいるから本来のトップの位置まで上がらないのです。
アドレスから始動したらすぐに、トップまで息を吸い続けます。吸う動作と、クラブを持った手を動かす動作を連動させましょう。テークバックがゆっくりになりすぎるクセのある人には「息を吸う」を意識することで、ある程度スピードが出てくる効果もあります。
そして、切り返しから息を吐き始めます。ボクサーがパンチを打つときに「シュッ」と口に出したり、卓球やテニスの選手がボールを打つときに声を出すように、息を吐くことで力を出せるのです。ドラコン競技でも、インパクトで大きく声を発する選手をよく見かけます。
ただし、息の吐き方にはポイントがあります。それは、インパクトで吐くのを止めないこと。テークバックで「吸う動作と、手を動かす動作を連動させる」と言いましたが、吐く動作も同じです。
インパクトで呼吸が止まると、フォローが出にくくなり、ボールに当てるだけのスウィングになってしまいます。
最後まで息を吐き切ることで、フィニッシュまでスムーズにクラブを振り切れるようになります。クラブ=手が動く距離はダウン以降のほうが長いので、当然、吸うよりも吐く時間のほうが長くなることも意識しましょう。
息の使い方をマスターするために、家でもできるドリルを紹介しています。呼吸を意識づけるうえでも、ドリルでは「スーッ」「フーッ」と声に出しながら行うことをおすすめします。
この練習を行うことで、ヘッドスピードの加速につながります。
また、スウィング時に力みが抑えられ、同じ力感でクラブを振れる効果も期待できるので、ぜひやってみてください。
出典:『ゴルフレッスンプラスvol.11』
【レッスンプロ情報】
●豊永智大
ゴルフ場で10年間の研修生生活を送ったあと、インストラクターに転身。ドラコンプロとしても活動し、2019年GD日本大会で402ヤードを記録して優勝、同年世界大会に出場した。現在はJPLA所属プロとして大会に出場する傍ら、パーソナルゴルフレッスンスタジオLOWMEL BEARでパーソナルトレーナーを務める。190センチ・120キロ。ライトカフェ所属。
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公開日:2022.04.28