吉田洋一郎の“スウィングタイプ”の見つけ方
巷で人気のスウィング理論を試しているのに、ちっとも効果があらわれないどころか、スウィングがおかしくなったなんて経験ありませんか?人にはそれぞれ自分に適した身体の使い方があり、それに合わない理論で練習しても身につきませんし、飛距離も出なければ安定もしません。言ってみれば、A 型の血液型の人にO 型の血液を無理やり輸血しようとしているようなもの。やってはいけないことをやっているのです。スウィングも血液型と一緒です。まずは、自分に合ったスウィングの型=“スウィングタイプ”を見極めることが肝心。これまで知らなかったあなたの“ スウィングタイプ” を見つけましょう!
スウィングの必須概念:【外力】
あなたの“スウィングタイプ”はどれだ!?……の前に、まずはスウィングに必要な“概念”を知ろう!
●〝地面反力〟を使えば、飛ぶ!
自らのスウィングタイプを見定める前に知っておいてほしい概念があります。それが「外力」と「スウィング軸」です。多くのアマチュアゴルファーが飛ばすためには筋力が必要だと考えていたり、飛ばそうとして強振したりします。確かにトッププロなどの飛ばし屋は筋骨隆々であったりしますし、筋力トレーニングをすることで飛距離が伸びる傾向にあるのは間違いありません。ですが、効率よく飛ばすためには、筋力などのゴルファーが自ら生み出す力=「内力」ではなく、遠心力や反動(バックスウィングからダウンスウィングに切り返す際に生じる力)、ミッドハンドフォース(クラブを握る左右の手の中間にかかる力)、そして地面反力などのゴルファーが外部から受け取る力=「外力」をもっと効率よくスウィングに取り入れる必要があります。
そして、アマチュアゴルファーはその外力をうまく活用できていないために飛距離が出ないケースのほうが圧倒的に多いのです。その「外力」の中でも、特に飛ばすために重要な要素が〝地面反力〟です。地面反力とは地面を押した時に地面から跳ね返ってくるエネルギーのことで、ゴルフスウィングにおいて、足で地面を踏み込んだとき(地面に圧をかけたとき)に生じるこの地面反力を効果的に身体の回転に活かすことができれば、大きく飛距離を伸ばすことができます。詳細は後述しますが、まずはこの〝地面反力〟が飛距離アップの鍵を握っていることを頭に留めておいてください。
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【レッスンプロ情報】
●吉田洋一郎
北海道苫小牧市出身。2019 年ゴルフダイジェストレッスン・オブ・ザ・イヤー受賞。ゴルフネットワーク解説者。欧米の一流インストラクター約100 名に直接学び、ティーチング資格は20 以上を保有している。世界のゴルフツアーを取材し、プロツアーでのゴルフティーチングに関する知識も豊富に持つ。著書に『フォース理論で飛ばす!』(日本文芸社)、『驚異の反力打法』(ゴルフダイジェスト社)などがある。
公開日:2020.11.11