スウィングづくり前に、まずはカラダづくり【飛距離アップのためのコンディショニング講座】
飛距離アップには、まずカラダが自由に動けるかどうかが大事。そのために必要なものがフィジカル(肉体)の柔軟性だ。前回教わったアドレスの姿勢では、股関節の使い方がカギだった。今回はテークバックからフィニッシュまでの動きを見ていこう。
「筋力」「瞬発力」を磨いていよいよ飛距離アップへ!
「TPI(タイトリスト・パフォーマンス・インスティチュート)のホームページに、『垂直跳び』と『メディシンボール投げ』、『座ってチェストパス』の3つのデータがよければ飛距離が出るという研究結果があります」(中村トレーナー) 「あなたは同年代のゴルファーと比べてどれくらいパワフルですか?」と題された記事には、クラブスピードとの関係を調べるために3つのテストを行ったところ、非常に高い相関関係があったと書かれている。
その3つのテストがスタンディングショット(目標に対して横向きに立ち、6ポンド【約2・7キロ】のメディシンボールを投げる)、シーテッドチェストパス(椅子に座った姿勢から、両手で持った6ポンドのメディシンボールをパスする)、そして垂直跳びだった。記事は「これらのテストで優れたパフォーマンスを発揮すれば、仲間に比べてクラブスピードで優れたパフォーマンスを発揮する可能性が高い」とまとめている。
「チェストパスは上体の筋力、メディシンボール投げは体幹の筋力、そして垂直跳びは脚の筋力です。また、瞬発力はすぐ動ける力、速く使う力で、まさにジャンプなんです」(中村トレーナー)2回にわたり、自由に動けるカラダ=「柔軟性」を磨いてきた。次号からは飛距離アップにつながる「筋力」と「瞬発力」を向上させるトレーニングを紹介する。
飛距離アップへのステップ
●柔軟性
カラダを自由に動かすことができるか?
●筋力
安定させるパワーがあるか?
片足跳びでピタッと止まれるか。固定する筋力が足りないと、ヒザが内側に入ってぐらついてしまう。
●瞬発力
すぐに動けるか、速く動けるか?
垂直跳びには瞬発力が求められる。地面反力を使うスウィングも、地面を蹴る力=ジャンプ力を応用する。
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【出演者情報】
●中村俊介
筑波大学大学院でスポーツ医学を学び、2006〜09年に片山晋呉プロの専属トレーナーを務める。その後は各種競技の代表選手のトレーニング、コンディショニングを指導。現在はJLPGA ツアーに帯同し、女子プロのコンディショニングを行う。東京・港区に2020 年7月にオープンした「LinkPerformance Studio」(http://link-inc.tokyo)ではヘッドトレーナーを担当
公開日:2021.01.02
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