アクシス(軸)理論でもっともっと飛ばせ!
●飛距離アップの第4ステップ=最大の力が伝わるダウンスウィング
上半身を右足側に傾けて軸にする。その軸=アクシスをキープしたまま回転すると、ボールは捕まり飛距離は伸びる。それが吉本プロのアクシス理論だ。第4回はダウンスウィングの後編。体幹や下半身の大きな筋肉の本当の使い方をマスターすればもっと飛ばせる。
右腰を下げながら回転させるとインパクトを下半身で押せる
●「腰が入る」形をつくり足と体幹の力を活かす
では、腰の入ったインパクトの具体的なつくり方を説明しましょう。そのためには前傾させた骨盤を、斜めのまま回転させることが大切です。骨盤の動きは水平回転ではないため、トップでは左右の腰に高低差ができます。右腰は左腰より高い位置にきているため、ダウンスウィングではまず低い位置へと下りていくのです。
ダウンスウィングでは、右腰を下へ押し込むような感覚をもってください。右腰を下げて回転し始めると、右腰は身体の前側に入ってきます。頭より腰が先行して動き出している状態になります。この動きをつくるのは不器用な部分であり、なかなかこの動きを体得しづらいのですが、良いドリルがあるので取り組んでください。
飛ばすダウンスウィングのための右腰の動き
【BAD】骨盤が立っていると腰は水平に回転する
真っすぐ立っていれば腰は水平に回ります。右腰はダウンスウィングで前に動き出すでしょう。しかし、前傾しているかぎり、腰はこのような動き方はしないのです。前傾して正しくトップをつくってもダウンスウィングで右腰が水平に動いてしまうと、前傾が起き上がり、腰の入ったインパクトはつくれなくなるので注意しましょう。
【GOOD】骨盤が前傾していると左右の腰に高低差ができる
アドレスでは足の付け根で前傾し、骨盤が斜めになっています。そのため、バックスウィングで身体を回すと、右腰が左腰より高くなります。その動きと反対への動きであるダウンスウィングでは、右腰は下向きに動き始めなければならないのです。低く動くことで、右足の力をしっかりと腰の回転につなぐことができます。
【おすすめドリル3】右腰押し込みドリル
●下へギューッと右腰を押し込む
写真のようにズボンのベルト通しに右親指を差し込み、手のひらを腰骨の側面にあてがいます。バックスウィングすると右腰が高い位置にくるのを確かめてください。ダウンスウィングでは手で下向きにギューッと右腰を押し込みます。
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【レッスンプロ/出演者情報】
●吉本巧
14歳で渡米以来、先端のゴルフに接し学び続けながら、日米でプロからアマチュアまで個性に合わせて上達に導いてきた。とくにアマチュアの体型、体力、身体特性に最大公約数的なエッセンスを抽出したアクシス理論で安定した飛距離を手に入れさせている。銀座ゴルフアカデミー代表。
公開日:2021.06.27