世界標準のスウィング
ノーリストターンで飛ばす!G1スウィング
数々の常識を覆してきたスウィング理論「G1スウィング」。今回は、最大の特徴である「裏面ダウン」を徹底解説。世界標準はフェースの〝裏〟で打つ!
世界標準は3次元体捌き!
回転と前傾で立体的に身体を動かす
ヘッドを落とさずにダウンスウィングすると言いましたが、それで地面のボールを打つためにはそのための身体の動きが重要になってきます。
日本標準スウィングでは背骨を軸に上半身と下半身を分離させて捻るように身体を回転させますが、世界標準では軸は身体の〝前〟にイメージします。そして、ワキの下から脚の付け根までの四角形の面を変えない意識で、仮想の前軸を外側から回り込むようにして身体を回転させます。
具体的には、トップから切り返す際に、胸の面が開かない(右後方を向いたまま)ように右足の土踏まずからカカトにかけての内側に体重を乗せるようにします。そうすることで身体が側屈し、右ヒザが自然と内側に入ります(キックイン)。同時に左のお尻を後方に引くようにして左腰を回転させます(ヒップターン)。そこから胸の面を斜め下に向けるようにしながら身体を回転させていくのです。
この、胸の面を下に向けること(カバーリング)がとても大切なポイントで、これによって身体が地面にかぶさるようにして前傾し、ヘッドを落とさない意識でも自然と地面にあるボールにヘッドが届きます。決してやってはならないのが、ボールに届かせようとしてキャスティングすることです。トップからクラブの位置を変えないつもりでダウンスウィングしても、身体の回転とカバーリングを合わせた立体的な体捌きがきちんとできれば、ヘッドは必ず地面のボールにヒットします。
身体で地面に“圧”をかけるイメージ
「カバーリング」はG1スウィングの要。身体が起き上がらないよう胸を斜め下(地面)に向けながら、仮想の前軸のまわりを右側から覗き込むようにして回っていく。
出典:『ゴルフレッスンプラスvo.8』
【レッスンプロ情報】
●板橋繁
Gold One Golf Schoolディレクターオブゴルフ。全米ゴルフ教師インストラクター協会日本支部 (USGTF JAPAN) 主席試験官。1967年生まれ。日本体育大学大学院体育学修士課程修了。日体大ゴルフ部時代は同期の伊澤利光プロとともに活躍。卒業後は日体大ゴルフ部コーチ兼スポーツトレーニングセンターに勤務し、オリンピック選手とプロゴルフアーのトレーニングを指導。1995年に渡豪し、ヒルズ学園高校ゴルフ部監督に就任。ジュニアゴルフの育成と数々の勝利に貢献する。2002年からは、豪州のトッププロ養成学校 A Game Golf Academy 日本人担当コーチを務めた。運動力学を主体にした独自のコーチング理論とメンタルコントロール論を確立し、ツアープロのコーチングも担当する。
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公開日:2021.09.20