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まだわかっていないことが多い!太陽からもっとも遠い位置にいる海王星とはどんな惑星なのか?【図解プレミアム 宇宙の話】

Text:渡部潤一

ボイジャー2号の活躍で多くの謎が解けた

太陽系の惑星のなかで、太陽からもっとも遠い位置を公転しているのが海王星です。海王星は、天王星と同じような構造をもつことから天王星型惑星に分類され、直径は地球の3.88倍にもなります。大気は水素80パーセント、ヘリウム19パーセント、メタン1.5パーセントという構成で、メタンによる赤色の光の吸収で、海王星も惑星全体が青色を呈しています。

太陽からの光も弱いために、大気の温度はマイナス200度を下回ります。海王星に接近したことのある探査機は、ボイジャー2号だけ。そのため、海王星のデータのほとんどが、1989年8月、同探査機が海王星に最接近したときの観測によるものです。たとえば、ボイジャー2号が撮影した海王星の大気には筋状の模様が見られました。

これは、高速の気流によって長く引き伸ばされた雲で、赤道付近での気流は秒速300メートルを超えるとみられています。また、ボイジャー2号は海王星の衛星のなかで最大のトリトンにも接近し、この衛星に関する詳細なデータを地球に送ってきてくれました。それによって、トリトンでは液体窒素やメタンの噴煙を上げる氷火山が活動していることがわかりました。

トリトンは月と同じくらいの大きさをもつ天体で、最大の特徴は逆行衛星だということです。逆行衛星というのは、公転方向が惑星の公転と逆方向の衛星のことで、太陽系では木星に少なくとも50個、土星に20個以上、天王星に1個見つかっています。

出典:『眠れなくなるほど面白い 図解プレミアム 宇宙の話』

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解プレミアム 宇宙の話』
監修:渡部潤一

「地球はどうやってできたの? 宇宙のどこにあるの? 」「太陽が巨大化するってホント?」「月のクレーターや『月の海』って?」「 宇宙はどんな構造?いくつもあるの? 」など素朴なギモンに即答で宇宙のナゾに迫る! ——地球の生い立ちから、お隣の天体・月の謎、太陽と惑星の素顔、恒星と銀河、宇宙論まで、最新の天文学、宇宙物理学、惑星科学に踏まえてやさしく解説。豊富なイラスト、61テーマと興味深い宇宙・星座コラムで、夢とロマンに満ちた、いちばん新しい宇宙の姿がよくわかります。太陽系のナゾから最新の宇宙理論まで、宇宙のフシギをズバリ解明します!

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