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運動で消費できるエネルギーは意外に少ない!【最強の食事】

Text:森拓郎

「運動の効果」を引き出すために食事の摂り方に目を向けよう

なぜ運動しているのにやせないのか?それは、「運動量」が不足しているからではありません。もちろん、適切なトレーニングができていないから、というのも一因としてあるかもしれませんが、大前提として、日頃から質や量、タイミングなどを意識した「適切な食事」を摂っていないことが原因、ということが多いのです。

日ごろから「やせたい!」「やせない!」という人がはまりやすいワナを列挙しましたが、身に覚えのある人が皆さんのなかにもいるかもしれません。おそらく多くの人は、運動の成果を過信しているのではないでしょうか?「ガッツリやって筋肉をつければ痩せるでしょ」とか「糖質制限+運動で効果絶大だ!」などなど。

ところが、そもそも人が「太る」のは運動を怠けたからではなく食べ過ぎが原因です。一般的な運動で消費されるエネルギーをご紹介しましたが、一見キツそうに見える種目でもカロリー的には「生ビール1杯で帳消し」になってしまうのです。実は運動の目的を「脂肪を燃やすこと」に設定するのには、超ハードなアスリートは別として、一般の人には少々無理があります。ダイエットの観点からすると、運動は脂肪を燃焼させやすくする「代謝のよいカラダ」をつくるスイッチを入れるために行うのです。そのためには質のよい食べ物をきちんと摂って質のよい運動を心がけることが大切です。本書では特に「運動」そのものではなく、運動をする人が意識してほしい「食事のあり方」について取り上げていきます。

運動で消費できるエネルギーは意外に少ない

体重60㎏の人が30分運動した場合の消費エネルギー量の目安


●ゴルフ 77.5㎉ ≒ 缶コーヒー(190㎖) 75㎉
●太極拳 126㎉ ≒ 8枚切り食パン 120㎉
●軽いジョギング 155㎉ ≒ 生ビール 中ジョッキ1杯 200㎉
●テニス(シングルス) 167.5㎉ ≒ おにぎり(梅)大1コ 230㎉
●ランニング 220㎉ ≒ カレーパン1コ 280㎉
●水泳 255㎉ ≒チーズケーキ半分 1コ300㎉
※厚生労働省「嗜好品を食べたい場合の量の目安」(2007)をもとに作成

【書誌情報】
『運動効果を最大限に引き出す最強の食事』
著者:/森拓郎

運動している人、これから運動をしようとしている人のために、運動効果を最大限に引き出せる最強の食事法を紹介!ダイエット、ボディメイクなど、最短効率でカラダを変えるために必要な栄養素を5大栄養素(炭水化物・脂質・たんぱく質・ミネラル・ビタミン)の解説とともにひも解きます。賢く糖質と向き合い、余分な脂質をカットすることで、誰でも簡単にカラダは変わります。「せっかくやるなら効率よく、時間をかけずにダイエットしたい!」という方必見の一冊です。