少年野球でよくある特別ルールや設定
少年野球では、特別なルールが設定されることがある。特に大会では、1日に消化しなければならない試合数が決まっているので、7イニングではなく、時間制限で行われることが多い。また、河川敷やスポーツ広場には、内・外野のフェンスがないこともある。特別なグラウンドルールの判定に戸惑うことがあるかもしれないが、そういうときも、慌てずに審判の判定通りに記録すればいい。
メンバー表の交換を省略
練習試合では、メンバー表の交換を省略することもある。相手チームの選手は、特徴などを探して記入しなければならないこともある。
背番号がない
まだユニフォームも揃っていない低学年同士の練習試合では、背番号で選手を管理できない。このときも、選手の特徴などで選手を区別できるようにする。
グラウンドルールが設定されていることも
少年野球では、外野フェンスがなかったり、外野の先に草むらや川があるところで試合をすることも。そういうときはグラウ ンドルールを設定するのが一般的。説明がないことも多いので、審判の判定をよく聞いてスコアをつけよう。
時間制の試合が多い
これも特別ルール。大会は1日で消化しなければならない試合数が決まっているため、イニングではなく、時間でゲームセットになることも多い。スコアのどこに記入するか決めておく。
省略、簡略化する
一塁への送球が暴投。外野手からの返球も悪送球。 ボールがあっちこっちを飛び交った末に、ランナーがすべて生還とい うこともある。こうなると、それぞれのランナーが、どのエラーでどこまで進んだのかははっきりしない。そんなときは 、すべてを 記入しようとせずに、省略したり、簡略化したりしていい。
少年野球は選手交代が多い
少年野球では、どこかのポジションを専門に守るというよりは、あの子がこっちに入ったから、この子はこっちに入れておこう、といった選手交代も多い。これもどこまで記入するか。どこからは省略するか。チーム内のルールを決めておくといい。
打者一巡以上で大量点が入ることもある
力の差があるチームと対戦することもあり、打者一巡の攻撃や、10点以上の大差がつくこともある。1イニングで二巡するときは、次のイニングの数字を二重線で消して、イニングを書き直す。
【書誌情報】
『少年野球 スコアのつけ方』
監修: 一般社団法人 日本野球機構(NPB)
“我が子が少年野球を始めた親御さん”にターゲットを絞った1冊。試合時にスコアブックを付ける役割が、選手のお母さんに依頼するチームが多いことから、スコアの付け方をゼロから解説します。モデルは全て小学生を使い、全て小学生野球のルールでの内容構成です。少年野球のスコア記載はプロ野球よりも様々なことが起こり、スコアを書く側からすると何倍も難しいもの。小学生で起こりがちなスコア記入例&プレーを、野球初心者のお母さんたちの声を拾って重点的に解説します。また、監修には日本野球機構(NPB)の現役公式記録員についていただき完璧な最高峰のスコアの付け方を伝授します。
公開日:2020.06.29