ゆがみはいくつかのタイプに分けられます
クセや生活習慣以外で体がゆがむ例を見てみましょう。
体のゆがみは大きく背骨、骨盤、足の3つに現れ、特徴によってさらにいくつかのタイプに分けることができます。ひとつのタイプだけの人もいますが、多くの人が複数のタイプをあわせ持つ複合型です。
日本人にもっとも多いといわれるのが「片肩下がり」というタイプ。片方の肩ばかりに荷物をかける、片側の腕だけを使うなどが原因で、肩こりや頭痛を引き起こしやすくなります。
スマートフォンやパソコンによる体のゆがみは「猫背」によく現れます。肩が内側に入って背中が丸まり、下腹部やお尻のたるみ、内臓の圧迫をもたらします。とくにここ数年、猫背になり、それによってストレートネックになる人が増えているといわれています。
女性に多いタイプが「そり腰」と「O脚」です。「そり腰」は、骨盤が過剰に前傾したもので、腰に負担がかかり、腰痛を招きやすくなります。「O脚」は外側に重心がかかり、大腿部の筋肉(内転筋群)が弱くなっているために起こります。「そり腰」と同じように、腰痛を招きやすいタイプに「フラットバック型」があります。意識して背中をまっすぐにしようとする人に多く、一見、正しい姿勢のように見えますが、背骨のS字カーブが弱いため、腰に負担がかかります。
腹筋群が弱い人は「前重心型」になりやすく、つま先に重心がかかってひざが前に出ているのが特徴です。反対に背筋群が弱く、かかとに重心がかかっているのが「後ろ重心型」です。
ゆがみによって不調を発症する場所はさまざまです。自分がどのタイプに当てはまるか把握しておくと、自分の弱点がわかり、早期改善につながるでしょう。
【書誌情報】
『ゆがんだ「背骨」の整え方』
著者:栗原隆 「栗原隆ウェルネスクリニック」院長
医師・医学博士。日本医師会認定産業医・健康スポーツ医
体のゆがみの多くは、姿勢や行動のクセによって起こります。肩こりや腰痛だけでなく、不定愁訴や内臓疾患の原因になっているかも。そんな体のゆがみを治す、簡単な体操を紹介する本です。メインはハイハイ体操。一日5分、赤ちゃんみたいにハイハイするだけ。背骨まわりの筋肉のバランスが整い体のゆがみが改善します。肩こりや腰痛などの痛み、猫背やそり腰、おなかぽっこりなどの見た目、冷えや不眠、生理痛などの不定愁訴が改善。それ以外にも、正しい歩き方や組み合わせる体操などを紹介しました。自分のゆがみをチェックして、さっそく始めましょう。
公開日:2021.02.18
オススメ記事
PREVIEW
アレルギーのためにあなたが避けるべき油とは?【脂質の話】