SPORTS LAB
- スポーツを通じて美しくそして健康に -

体のゆがみが与える神経や内臓への悪影響とは!?【ゆがんだ背骨の整え方】

Text:栗原隆

神経や内臓にも悪影響を与える

背骨は頸椎、胸椎、腰椎、仙骨、尾骨からなり、計26個の骨が連なって形成されています。それぞれの骨の間からはさまざまな神経が出ており、背骨がゆがむと神経が圧迫され、神経ごとに種々の症状を引き起こします。

たとえば頸椎まわりの神経は首や肩の筋肉などとつながっており、不具合によって肩こり、上腕の疾患などにつながることがあります。腰椎まわりの神経が影響を受けると、便秘や生理痛などを引き起こす場合もあります。ほかにも、一見ゆがみとは関係がなさそうに思える咳やアレルギーなども、背骨のゆがみが引き起こしている可能性があるのです。腰椎のS字カーブが伸びて腰の筋肉が硬くなり、ちょっとした動きで突然、激痛が走る状態がぎっくり腰です。ぎっくり腰は突発的な炎症ですが、腰のゆがみが蓄積された結果、起こることもわかっています。

骨格のバランスのくずれは、内臓にも多大な影響を与えます。骨格がゆがんだり、内臓を支えている筋肉が硬くなったりすると、内臓が圧迫され、内臓の機能が低下してしまうこともあります。内臓の機能が低下すると胃の痛みや消化不良、便秘、さらには肌荒れや肥満を招くなど、次々と不調を引き起こしやすくなります。

また、骨盤がゆがみ、骨盤の底にある筋肉(骨盤底筋群)の働きが衰えると子宮や膀胱に影響を与え、生理痛や生理不順、冷え性、尿漏れや頻尿などが起こりやすくなります。さらに、骨盤は背骨とつながっているため、骨盤がゆがむと背骨全体に影響をおよぼし、あらゆる不快な症状につながるともいわれているのです。

筋肉と血流の関係

※動脈は、心臓がポンプ役となり、心臓から出された動脈血を酸素や栄養素とともに運ぶ血管。 静脈は、筋肉がポンプ役となり、心臓へ戻る静脈血を運ぶ血管。

【書誌情報】
『ゆがんだ「背骨」の整え方』
著者:栗原隆 「栗原隆ウェルネスクリニック」院長
医師・医学博士。日本医師会認定産業医・健康スポーツ医

体のゆがみの多くは、姿勢や行動のクセによって起こります。肩こりや腰痛だけでなく、不定愁訴や内臓疾患の原因になっているかも。そんな体のゆがみを治す、簡単な体操を紹介する本です。メインはハイハイ体操。一日5分、赤ちゃんみたいにハイハイするだけ。背骨まわりの筋肉のバランスが整い体のゆがみが改善します。肩こりや腰痛などの痛み、猫背やそり腰、おなかぽっこりなどの見た目、冷えや不眠、生理痛などの不定愁訴が改善。それ以外にも、正しい歩き方や組み合わせる体操などを紹介しました。自分のゆがみをチェックして、さっそく始めましょう。