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体のゆがみによるイライラや抑うつ感を解消する「ハイハイ体操」とは!?【ゆがんだ背骨の整え方】

Text:栗原隆

新たなゆがみが生じる前に改善を

慢性的に疲労を抱えている人も、ゆがみを疑ってみましょう。猫背になると胸郭が収縮して呼吸が浅くなり、酸素の摂取量が減り、脳や全身に十分に酸素が行きわたらなくなります。すると、だるさを感じ、集中力にも欠け、自律神経も乱れて、いくら寝ても疲労感が抜けないままになってしまいます。

また、ゆがんだ体は睡眠の質を下げ、常に睡眠不足のような状態になることもあります。作業効率が低下したり疲労が残ったりするだけでなく、イライラや抑うつ感を助長するなど精神面にも悪影響をおよぼします。

ほかにも、筋肉が衰え、ゆがんだ姿勢で歩いていると、つまずいたり、転んだときにとっさに手が出せなかったりすることがあります。その結果、骨折などのけがをしてしまう人もいるのです。

このように、思わぬ症状や予想だにしなかったできごとが、実はゆがみが原因だったということは多々あります。ゆがみは、さまざまな症状を引き起こし、その症状がストレスを招いて新たなゆがみを生むというように、負のスパイラルを描きます。

これらの改善にハイハイ体操は有効です。ハイハイ体操でゆがみを改善し、今、抱えている症状や悩みを一掃しましょう。

ハイハイ体操がゆがみを解消するしくみ

ハイハイ体操では、体のさまざまな部位を効率よく鍛えることができ、根本から体のゆがみを解消することにつながります。

【1】四つんばいの姿勢
両腕と両足で均等に体重を支えるため、どこか一点にだけ負荷がかかることがなく、かたよりが生じない。必要な場所に均等に筋肉をつけることができる。

【2】ハイハイで進む
四つんばいから首を持ち上げると、頸椎のカーブを維持しながら首の筋肉を鍛えることができる。四つんばいの姿勢を保ちながら進むことで、腹筋と背筋がバランスよく鍛えられる。

【3】バランスをとりながら進む
手足を動かして進むと、体が揺れて適度に筋肉を動かすことができ、ゆがみを正すことにつながる。また、不安定な姿勢になることがあり、自然にバランスをとって体幹が鍛えられる。

【4】一定の方向に回る
体に左右差のある状態で一定の方向に回りながら進むと、骨格を正して筋肉が弱くなっているほうを鍛えることができ、体の左右差が解消される。

ハイハイで鍛えられる体の部位

ハイハイは全身を使った動きであるため、体全体の機能を高めることができる。


【書誌情報】
『ゆがんだ「背骨」の整え方』
著者:栗原隆 「栗原隆ウェルネスクリニック」院長
医師・医学博士。日本医師会認定産業医・健康スポーツ医

体のゆがみの多くは、姿勢や行動のクセによって起こります。肩こりや腰痛だけでなく、不定愁訴や内臓疾患の原因になっているかも。そんな体のゆがみを治す、簡単な体操を紹介する本です。メインはハイハイ体操。一日5分、赤ちゃんみたいにハイハイするだけ。背骨まわりの筋肉のバランスが整い体のゆがみが改善します。肩こりや腰痛などの痛み、猫背やそり腰、おなかぽっこりなどの見た目、冷えや不眠、生理痛などの不定愁訴が改善。それ以外にも、正しい歩き方や組み合わせる体操などを紹介しました。自分のゆがみをチェックして、さっそく始めましょう。