コレステロールも必須な脂質のひとつ
脂質のひとつとしてコレステロールがあります。コレステロールというと「よくないもの」というイメージがありますが、じつはこれも生きていくために必須な脂質のひとつです。
コレステロールは細胞膜の形成や脂肪・タンパク質の吸収を促したり、男性ホルモンや女性ホルモンの材料になるなど、その働きは多岐に渡ります。また、1日に必要なコレステロール量は1〜1.5gほどといわれ、そのうち約2/3は体内で作られ、残りの約1/3を食事から摂取しています。
このコレステロールはそれ単体では血液中に溶けることができず、LDLやHDLという乗り物によって全身に運ばれます。この運ばれているコレステロールが、健康診断などで耳にする「LDLコレステロール」と「HDLコレステロール」です。LDLは全身へ運ぶ方向、HDLは全身から回収される方向の乗り物です。これらは「善玉」や「悪玉」などと呼ばれることもありますが、本来善悪はなくワンセットで働くものです。
両方ともしっかり機能していることが大事で、LDLコレステロールが多過ぎたりHDLコレステロールが少な過ぎたりすると動脈硬化を引き起こす場合があります。コレステロール自体が悪いのではなく、そのバランスを保つことが重要ということです。
LDLコレステロールとHDLコレステロール
LDLコレステロール(悪玉コレステロール)
・LDLによって全身に運ばれるコレステロール
・多過ぎると血管内部に溜まって動脈硬化を引き起こす
HDLコレステロール(善玉コレステロール)
・血管に付着した古いコレステロール
・HDLによって肝臓に回収される
・少な過ぎると回収が正常に行なわれていない。(血管に残っている)ことになる。
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気になる中身を少しだけご紹介!油料理を食べると「胃もたれ」するのはなぜ?
胃もたれの原因は油だけじゃない!?
10代、20代の頃はいくら脂っこいものを食べても全然平気だったのに、30代を過ぎたあたりから食後のひどい胃もたれや胸焼けで悩まされるように・・・・・・。これではせっかくの楽しい食事も思い出も台無しですよね。なかには油の摂取量に気を付けているにも関わらず、頻繁に胃もたれを起こしてしまう人もいるようです。この原因は何なのでしょうか?胃もたれや胸焼けの原因はズバリ「消化不良」です。本来、食事で食べすぎたものは胃で溶かされ、小腸に送られて消化、吸収されますが、これがうまく機能せず、食べ物が胃に留まり続けると胃もたれが起きるのです。
では、これを避けるにはどうするか。まずは食べ過ぎ、飲み過ぎに注意することです。どんな食事でも満腹になるまで食べたら、胃腸の処理が追いつかなくなるのは当たり前。とくにビュッフェ形式の食事や酒の席ではついつい胃袋の限界まで食べてしまいがちなので、いつもよりゆっくり食べることを意識して、「だいぶお腹が膨れてきたな」と感じたら、そこで箸を置くようにしましょう。この他、加齢や妊娠、ストレスなども消化機能低下の原因といわれています。食事の際に一緒のタンパク質を摂る、なるべく脂質量を減らすなど、胃腸が働きやすい環境を作ることでも胃もたれの予防、軽減が可能です。
★油と脂は何が違うの?
★油をまったく摂らない食生活を続けるとどうなるのか
★揚げ油の使い回しはからだに毒だった!?
★肉の脂身にはメリットがない?
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 脂質の話』
監修:守口徹
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 脂質の話』
守口 徹
従来は高カロリーの代表として敬遠されてきた油ですが、最近では糖質制限の普及もあり、良質な油の種類や使い方に注目が集まっています。本書ではそんな脂質の働きから、ダイエットへの活用法まで、すぐに使える実用的な情報を幅広く紹介。「油って摂りすぎるとホントに太る?」「1日に必要な量と摂るべき油の種類って?」「摂らない方が良い油とは?」など、自分や家族の健康のために使える一生モノの知識が満載です!
公開日:2023.07.12