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日本人の平均寿命と健康寿命の差はどのくらいあるのか!?

Text:野坂和則

世界的に延びる平均寿命

総人口に占める65歳以上の人口(高齢化率)が、7%を超えると「高齢化社会」、14%を超えると「高齢社会」、21%を超えると「超高齢社会」と呼びます。日本は、2007年に超高齢社会へと突入しました。今後も高齢化率は高くなり、2025年には約30%、2050年には約40%に達すると言われています。

20〜30歳をピークに体の機能は徐々に衰えていき、あるレベルより低くなってしまうと、介護が必要になります。その割合は、加齢とともに急速に高まり、80〜84歳では約30%、 85歳以上では約60%であるという報告もされています。

さらに日本は、総人口の減少という大きな問題も抱えています。2019年5月の総人口は約1億2620万人だそうですが、2030年には1億1600万人あまりに、2005年には9515万人となると予想されています※1。これらに伴い、これから30年間で高齢人口が約1200万人増加するのに対し、生産年齢人口は約3500万人減少することになります。これは、「若い人には頼れない」社会が目前に来ているということになり、介護を受けたくても受けられないようなことになるかもしれません。※1総務省統計局

みなさんは「健康寿命」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは「病気やケガといった健康上の問題で、日常生活が制限されることなく送れる期間」です。厚労省の2016年のデータでは、健康寿命は、2013年の調査に比べて男女とも少し伸び、男性が「72.14歳」、女性が「74.79歳」だったそうです。平均寿命と健康寿命の差は、男性が「8.84年」、女性は「12.34年」あり、人生の最後の約10年間は、健康を害して何かしら不自由な生活を送っている人が多いことを示しています。この数字には軽度な体の痛みから、寝たきりの状態までを含みますので、すべての人が深刻な状態にあるわけではありません。しかし、80歳以上の人では、30%以上の人が重度の障害を持っているという報告もありますので、長生きだから幸せだとは限らないのかもしれません。

【書誌情報】
『ゆ〜っくり座れば、一生歩ける!』
著:野坂和則

一生歩ける足腰はゆ〜っくり座ることで鍛えられる!「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」である健康寿命は、男性は約72歳、女性は約74歳です。誰でも歳をとるにしたがって身体機能は衰えていきますが、その衰え方には大きな個人差が。その個人差の要素のひとつが「運動」です 。運動をしている人とそうでない人では、健康寿命に大きな差が出てきます。運動といってもいろいろありますが、健康寿命を高めるには脚の筋力を維持し、向上させる筋力トレーニングが必須です。しかし、そうは言っても普通の筋トレはつらそうだし、なかなか重い腰が上がらない……という方にこそ実践して頂きたいのが本書で紹介している「エキセントリック運動」です。ゆ~っくりイスに座る時、大腿の前側の筋肉は伸ばされていきます。これが典型的なエキセントリック運動です。本書では、自宅でできるエキセントリック運動を紹介しており、どうしてエキセントリック運動が一生歩けるような足腰をつくるのに適しているのか解説しています。試しに、ゆ~っくりイスに座ってみて下さい。それだけでもかなり脚に効いていることがわかるはず。つらくないのに効果は絶大――。エキセントリック運動をすれば、10年分の筋力低下を、たった2ヵ月で元に戻すことも可能です。転ばぬ先の杖、一生歩ける体でいられるように、今日から準備を始めましょう。高齢者の方はもちろん、家族全員でぜひ読んで頂きたい一冊です。

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