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2025年には65歳以上のうち、5人に1人が認知症を患う!?

Text:野坂和則

認知症のリスクを抑える働きに期待

厚生労働省が発表したデータによれば、認知症を患う高齢者の数は2012年の時点で推計約462万人とされています。これが2025年には700万人を超えると推測され、もしそうなれば65歳以上の高齢者のうち、5人に1人が認知症を患う※ことになる、としています。※厚生労働省2015年:「認知症施策推進総合戦略~認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて~(新オレンジプラン)」より。

こうした事態に備え、今できることからケアを始めましょう。アルツハイマーや認知症は、発症する前に動脈硬化や高血圧、糖尿病などを患っているとリスクが高まると言われています。認知症の予防という意味でも、こうした病気を事前に抑えることが大切になるのです。

エキセントリック運動には糖尿病や動脈硬化といった、生活習慣病のリスクを下げる可能性があります。これは持久的運 動や低酸素運動にはないメリットです。

また、脳への作用も大きいことがわかってきました。より頭を使うエキセントリック運動が、脳の健康や認知能力の向上に好影響を及ぼすようです。認知症の予防や発症を遅らせるためにも、日常的なエキセントリック運動の実践が望まれる理由はここにもあります。

【書誌情報】
『ゆ〜っくり座れば、一生歩ける!』
著:野坂和則

一生歩ける足腰はゆ〜っくり座ることで鍛えられる!「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」である健康寿命は、男性は約72歳、女性は約74歳です。誰でも歳をとるにしたがって身体機能は衰えていきますが、その衰え方には大きな個人差が。その個人差の要素のひとつが「運動」です 。運動をしている人とそうでない人では、健康寿命に大きな差が出てきます。運動といってもいろいろありますが、健康寿命を高めるには脚の筋力を維持し、向上させる筋力トレーニングが必須です。しかし、そうは言っても普通の筋トレはつらそうだし、なかなか重い腰が上がらない……という方にこそ実践して頂きたいのが本書で紹介している「エキセントリック運動」です。ゆ~っくりイスに座る時、大腿の前側の筋肉は伸ばされていきます。これが典型的なエキセントリック運動です。本書では、自宅でできるエキセントリック運動を紹介しており、どうしてエキセントリック運動が一生歩けるような足腰をつくるのに適しているのか解説しています。試しに、ゆ~っくりイスに座ってみて下さい。それだけでもかなり脚に効いていることがわかるはず。つらくないのに効果は絶大――。エキセントリック運動をすれば、10年分の筋力低下を、たった2ヵ月で元に戻すことも可能です。転ばぬ先の杖、一生歩ける体でいられるように、今日から準備を始めましょう。高齢者の方はもちろん、家族全員でぜひ読んで頂きたい一冊です。

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