猫背がもたらすパフォーマンスダウン
悪い姿勢と聞いて、まず思いつくのは背中が丸まった状態ではないでしょうか。
最近はスマートフォンの普及により、頭を前方に傾けて小さな画面をのぞき込む姿勢が増えました。
頭の重さは成人で5kgほどあり、頭の位置が数cm前方に移動するだけでも首や肩、背中にかけて2〜3倍程度の負荷(10〜15kg程度)がかかるといわれています。
こうした状態が長期にわたって続くと、肩こりや頸部の痛み、寝違えや頭痛などの原因ともなります。
姿勢の悪さを改善するためには?
姿勢の悪さを改善するためには、首から背中にかけての筋肉をストレッチし、柔軟性を回復させることが大切です。
仰向けに寝転がった状態で膝を抱え、背中をゴロゴロと丸めて動くだけでも筋肉の緊張は和らぎます。
また円い筒状のストレッチポールなどを準備できる場合は、こうした道具を有効活用することも良いでしょう。
また背中を使ってモノを引く動作を中心にトレーニングを行うことも、体の前側と後ろ側のバランスを改善する効果が期待できます。
逆に体から押す動作(ベンチプレスやショルダープレスなど)を過度に行うと、大胸筋や三角筋(肩)などが張ってしまい、より背中の丸い状態をつくり出してしまうので注意が必要です。
トレーニングは姿勢をチェックしながらバランス良く行うことが大切です。
【書誌情報】
『基礎から学ぶ スポーツセルフコンディショニング』
著:西村典子(アスレティックトレーナー)
近年、セルフコンディショニングという言葉を聞けば、自分自身で自分の体を良い状態に保つための取り組みであることが理解されるようになってきましたが、やはり、その内容は奥が深く、まだまだ正しい知識が広まっていないのが現状です。そこで、本書では、数々のプロスポーツ選手を指導した経歴を持つ日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーである西村典子氏による環境に頼らず自分自身をアップデートする基礎から学ぶセルフスポーツコンディショニングを3つのパートに分けてわかりやすく紹介。結果を出すアスリートは必ず実践しているコンディショニングは必見です。
公開日:2019.08.20
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