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動きの軸となる体幹の3つの役割とは!?

体幹を構成するものと3つの役割

ここ数年で一気に広まった「体幹」という言葉は、アスリートであれば一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

具体的には体から頭部と手足を除いた胴体にあたる部分を指し、脊柱(背骨)、胸郭、肩甲骨、骨盤といった骨構造と筋肉で構成されています。

筋肉は内臓の近くにある深層筋とその上に位置する表層筋に分類され、深層筋はインナーマッスルと呼ばれることもあります。

たとえば一般的に腹筋と呼ばれているものは腹直筋を指すことが多く、腹部の表層にあって筋肉を収縮させることで体を丸めることができます。

一方、腹直筋の深層に存在するのが腹横筋と呼ばれる筋肉です。

こちらは収縮をしてもあまり大きな動作をもたらさないため、見た目にはわかりにくいのですが、腹横筋は体を支える機能があり、コルセットの役割を果たしています。

表層筋は主に体を動かすことに働き、深層筋は主に体を安定させる役割となって、互いに連動しながら体幹を支えることに貢献しています。

体幹の3つの役割について確認しておきましょう。

①姿勢の維持
脊柱ではS字カーブを描いて荷重ストレスを和らげる役割を果たし、そこに内臓を保護する目的とともに筋肉が体幹を支えて姿勢の維持に貢献します。体幹を囲む筋肉群が衰えてくると、姿勢が崩れる一因ともなります。

②動きを支える土台
腹直筋や広背筋など体幹の表層にある筋肉は脊柱や胸郭などの骨組織と連動し、さまざまな動きを可能にします。脊柱は7個の頸椎、 個の胸椎、5個の腰椎によって構成されていますが、体の前後屈(前後への曲げ伸ばし)は主に腰椎が、左右への捻り動作については主に胸椎がその動きを担っており、そこに付着する筋肉とともに複雑な動きを支える土台として働きます。

③運動軸としての役割
スポーツにおける複雑な動作は手や足など四肢の動きによってもたらされますが、体幹が安定していないと、いわゆる「軸がぶれた」状態になります。動作の再現性を高めるためにも運動軸を支える体幹をしっかりと働かせることが大切です。

体幹のトレーニングを行うときは、このような役割を理解し、目的とする動作を想定しながらトレーニングを行うことが大切です。

【書誌情報】
『基礎から学ぶ スポーツセルフコンディショニング』
著:西村典子(アスレティックトレーナー)
近年、セルフコンディショニングという言葉を聞けば、自分自身で自分の体を良い状態に保つための取り組みであることが理解されるようになってきましたが、やはり、その内容は奥が深く、まだまだ正しい知識が広まっていないのが現状です。そこで、本書では、数々のプロスポーツ選手を指導した経歴を持つ日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーである西村典子氏による環境に頼らず自分自身をアップデートする基礎から学ぶセルフスポーツコンディショニングを3つのパートに分けてわかりやすく紹介。結果を出すアスリートは必ず実践しているコンディショニングは必見です。