運動(試合)前の補食とタイミング
補食の考え方として大切なことはただ単に空腹を満たすのではなく、体に必要なエネルギー源を補給するということです。
運動前後の食事に影響しない程度の量にとどめることが望ましく、個人差はありますが「消化のいい糖質+水分」をセットでとると考えましょう。
特に試合前などは試合から逆算して補食をとるようにすると、体が重いと感じることなくエネルギー源を確保することができます。
《試合を想定した補食の例》
・試合の1〜2時間前…サンドイッチ、おにぎりなどの軽食
・試合の30分〜1時間前…バナナ、みかんなどの果物、飴玉など
・試合直前…より消化の良いゼリータイプの栄養補助食品、オレンジジュースなど
・試合中…一口タイプのおにぎりやバナナ、スポーツドリンクなど
必要に応じて口にするものがエネルギー源として体内で利用されるにはタイムラグ(時間差)が存在します。
消化の良いものほど早く利用でき、消化に時間がかかるものはしばらくたってからエネルギー源として利用できます。
必要なタイミングで適切な補食をとりましょう。
【書誌情報】
『基礎から学ぶ スポーツセルフコンディショニング』
著:西村典子(アスレティックトレーナー)
近年、セルフコンディショニングという言葉を聞けば、自分自身で自分の体を良い状態に保つための取り組みであることが理解されるようになってきましたが、やはり、その内容は奥が深く、まだまだ正しい知識が広まっていないのが現状です。そこで、本書では、数々のプロスポーツ選手を指導した経歴を持つ日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーである西村典子氏による環境に頼らず自分自身をアップデートする基礎から学ぶセルフスポーツコンディショニングを3つのパートに分けてわかりやすく紹介。結果を出すアスリートは必ず実践しているコンディショニングは必見です。
公開日:2019.09.12