食事で補えない分をプロテインで補給する
3度の食事で準備できる食品群では、体に必要なタンパク質量をまかなえないかもしれません。
特にサイズの大きい選手、成長期にある選手については、不足分を補うためにプロテインをとることも選択肢の1つに挙げられるでしょう。
プロテインは余分な脂質を含まず、プロテインの量そのものがタンパク質の量と考えても差し支えないことから、わかりやすいという側面もあります。
プロテインをとるタイミングとしては、トレーニングや練習後の補食としてとる場合と、就寝前にとる場合とが考えられます。
補食としてプロテインは運動で傷んだ筋線維の修復に役立ちます。
就寝前にとる場合は、寝ている間に成長ホルモンが分泌されて筋線維の合成が進むタイミングをねらったものです。
どちらのタイミングもあくまで「足りない量を補う」ということを意識してとるようにしましょう。
「たくさんとればたくさん筋肉がつく」というのは間違いです。
必要以上にとりすぎると腎臓や肝臓に負担がかかり、ひどい場合だと血尿が出ることもあります。
この他にも体質によっては、体全体のかゆみや湿疹、喘息や鼻・喉などの異常、下痢といったようなアレルギーの症状が見られる場合がありますので、こういった症状が見られた場合は使用を中止して、医師に相談するようにしましょう。
【書誌情報】
『基礎から学ぶ スポーツセルフコンディショニング』
著:西村典子(アスレティックトレーナー)
近年、セルフコンディショニングという言葉を聞けば、自分自身で自分の体を良い状態に保つための取り組みであることが理解されるようになってきましたが、やはり、その内容は奥が深く、まだまだ正しい知識が広まっていないのが現状です。そこで、本書では、数々のプロスポーツ選手を指導した経歴を持つ日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーである西村典子氏による環境に頼らず自分自身をアップデートする基礎から学ぶセルフスポーツコンディショニングを3つのパートに分けてわかりやすく紹介。結果を出すアスリートは必ず実践しているコンディショニングは必見です。
公開日:2019.09.17
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