時刻を意識して寝るとその時間に起きられる
みなさんは毎朝、どんな方法で起きていますか?目覚まし時計で?誰かに起こしてもらって?それぞれ自分なりの起き方があると思います。
なかには目覚まし時計など外からの刺激に頼らず、決めた時間に自然と起きられる人もいるでしょう。このような目覚め方を、自己覚醒といいます。気持ちよく起きられるうえに、日中の覚醒度もパフォーマンスも高くなります。
翌日の起床時刻を意識して眠ると、覚醒に欠かせないコルチゾールの分泌が、起床時刻の1時間ほど前から少しずつ上昇するとの研究報告があります。
詳しいメカニズムはわかっていませんが、睡眠中に起床時刻が意識されることでその時刻にコルチゾールの分泌が高まりました。
コルチゾールは明け方に向かって少しずつ分泌が増え、目覚めてすぐに活動できるように体の調子を整えてくれるホルモンです。その分泌は体内時計により、調整されています。
体内時計は睡眠中も時間の経過を把握しています。つまり、自己覚醒は本来備わっている自然の力ともいえます。
起床時刻を意識せず眠ったときには、目覚める前のコルチゾールの分泌量の上昇はみられません。起きたい具体的な時間を強く意識することがカギとなるのです。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 睡眠の話』
監修:西野精治
ぐっすり、すっきりを同時に手に入れる。明日、人生最高の朝になる──。最先端の睡眠法で常識が変わる。今晩からできる睡眠革命! なかなか寝つけない、眠っても疲れがとれない、眠りが浅くて寝たりない──。多くの人が気になる睡眠のお悩み。スタンフォードに学ぶ最新の研究をもとに睡眠の科学的メカ二ズムを解明しました。つい人に話したくなる睡眠の新常識から、スムースな入眠のためのメソッド、睡眠習慣のつくり方まで、極上の眠りを手に入れる方法を、図解データとともにズバリ解説します。
公開日:2021.06.14