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寝不足の人は要注意!睡眠不足は認知症につながる恐れあり【睡眠の話】

Text:西野精治

グリンパティックシステムが認知症を予防する!?

人の体を構成する37兆個もの細胞はそれぞれ代謝を行ない、それにともなって老廃物が生じます。老廃物はリンパ組織などを通して、細胞外へ排出されます。

脳の重さは成人で約1200〜1400gと、体重のたった2%程度にもかかわらず、ほぼ休みなく活動するため、体全体の約18%ものエネルギーを消費しているといわれます。

代謝が活発に行なわれると、そのぶん老廃物も多く生じます。ところが、脳にはリンパ組織がありません。

ところが、脳にはリンパ組織がありません。そのかわりに、脳の老廃物は脳内をめぐる脳脊せき髄ずい液という液体で、洗い流されています。この働きを、グリンパティックシステムといいます。

廃物の除去はおもに睡眠中に行なわれているため、睡眠不足がつづくと老廃物の処理が十分にできなくなり、蓄積されてしまいます。

なかでも、使い終わったたんぱく質(アミロイドβ前駆体)の代謝によって生じる老廃物、アミロイドβがたまると、脳に老人斑は んというシミをつくり、アルツハイマー型認知症の原因となると考えられています。

アミロイドβの蓄積は高齢になってからではなく、認知症発症の20年も前からはじまるといわれます。若いころからたまった睡眠不足が、認知症にも影響すると考えられるのです。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 睡眠の話』
監修:西野精治

ぐっすり、すっきりを同時に手に入れる。明日、人生最高の朝になる──。最先端の睡眠法で常識が変わる。今晩からできる睡眠革命! なかなか寝つけない、眠っても疲れがとれない、眠りが浅くて寝たりない──。多くの人が気になる睡眠のお悩み。スタンフォードに学ぶ最新の研究をもとに睡眠の科学的メカ二ズムを解明しました。つい人に話したくなる睡眠の新常識から、スムースな入眠のためのメソッド、睡眠習慣のつくり方まで、極上の眠りを手に入れる方法を、図解データとともにズバリ解説します。

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